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動物との共生フォーラム

Friends of Nature & Animals Forum

誤捕獲の子グマ射殺(長野県・信濃町)

信濃町の山林、熊に襲われ男性重傷

信毎web
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170816/KT170816FSI090008000.php

山中で仕掛けたイノシシ用の罠に子グマがかかり、
その様子を見ていた猟友会の男性(60)が親とみられる
クマに複数回噛まれ、重傷を負った。

罠にかかった子グマは猟友会メンバーにより射殺され、
親とみられるクマは山中に姿を消した。

重傷を負われた男性にお見舞いを申し上げますが、
子グマを守りたい母グマが近くにいることは
察知できたはず。

信濃町産業観光課農林畜産係によると、
「猟友会や町職員が現場に駆けつけた時、
子グマは助けを求めて鳴き声を上げ続け、
親と見られるクマは逃げ去らずに
興奮状態にあった。
クマを落ちつかせるため、小グマの鳴き声を
止めなければならず、殺処分せざるをえない状況だった。
近くに人家もあり、子グマが成獣になった時、
再びこの場所に現われ、人を襲うなどする危険性も高いと
判断し、殺処分を決めた」


※下線部分は、明らかに言い訳として苦しい。

「近くに人家があり」というのは常套的な処分口実と
なっているが、これを認めると全国的に大多数の地域が該当する。
人間による開発により、クマが生きられる場所は極めて狭められた。
現場の写真を見る限り、山中である。
母グマも含めて、この二頭は害獣ではなく、
子グマは山中の住処で殺された。

誤捕獲による無害グマの殺処分は以前より相次いでおり、
何らの善処も見られない印象を受ける。
しかも、今回は子グマ。
ワナにかかった子グマを助けようと興奮し、しかも
子グマは殺され、母グマは本当に気の毒である。
今の日本で、大型野生獣が子育てをするのは
大変困難なことだ。

長野県はクマが多く生息する県とはいえ、
町の職員や猟友会では「生かす」方法はとれないだろう。

一体いつまで、このように無害グマを殺し続けるのか・・
絶滅したカワウソの発見か?と、ニュースで取り上げられて
いるが、カワウソもオオカミも、絶滅させたのは人間。

今回の現場が長野県ではなく四国なら、ツキノワグマは
絶滅危惧種。麻酔銃を使うなど、
丁重な対応がなされたに違いない。

絶滅危惧種に指定され、初めて人は共生を真摯に
考えるのだろう。
しかし、大抵の場合、時すでに遅しなのである。

(m)

テーマ:動物保護 - ジャンル:福祉・ボランティア

  1. 2017/08/18(金) 17:30:16|
  2. 野生動物 クマ
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秋田県仙北市でタケノコ採りの女性、死亡。クマ襲撃か。

Domestic | 2017年 05月 27日 19:13 JST

クマ襲撃か 61歳女性死亡、秋田
ロイター
http://jp.reuters.com/article/idJP2017052701000557

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

27日午後0時45分ごろ、秋田県仙北市田沢湖玉川の山中で、
同市田沢湖卒田、看護助手大石正子さん(61)が
死亡しているのが見つかった。
頭部などの傷の状況から、県警仙北署は
クマに襲われた可能性が高いとみている。

仙北署によると、大石さんは同日午前6時ごろから
知人女性と2人でタケノコ採りをしていた。
午前8時半ごろ、知人が「先に下りる」と声をかけ車に戻ったが、
大石さんが来なかったため、近所の仲間に連絡して
付近を捜索、倒れている大石さんを発見した。

【共同通信】

(転載以上)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

残念ながら、今年も犠牲者が出てしまったようです。
当ブログでも、先日、警戒を呼び掛けたばかり・・

死因がクマによる襲撃だったとすれば、
ご遺体が発見されたのが早かったので、
食害は無かったかもしれませんが、
詳報が待たれるところです。

今年、鹿角市大湯周辺は厳戒態勢と
なっているようですが、その鹿角市でも27日、
タケノコ採りの男性が行方不明とのこと

※28日追記:行方不明の男性は遺体で発見。
 目立った外傷は無し。


亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。


(m)

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  1. 2017/05/27(土) 22:00:56|
  2. 野生動物 クマ
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秋田県タケノコ採り クマに厳重警戒を

昨年の5月~6月、秋田県鹿角市の十和利山周辺で
ネマガリタケの採集に訪れた男女4人がツキノワグマ
に襲われて死亡、負傷者も出る痛ましい事件が
発生しました。
今年もタケノコのシーズンが到来。加害グマが残存している
可能性が大きいため、クマがタケノコを食べに集まる
この季節の入山は控えましょう。
(鹿角市では2015年にも同時期に行方不明者があり、
未だに発見されていません)


警戒せよ!
秋田の「人食いグマ」は3頭生き残った


NPO法人「日本ツキノワグマ研究所」理事長 米田一彦.

2017年05月11日  YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20170510-OYT8T50063.html


昨年の事故の折、駆除されたクマの死骸の扱いなど、
適切な対応がなされず、
現地調査に入った日本クマネットワークによる
DNA鑑定などの科学的検証が出来ず、
加害グマも正確には特定できていません。

今年、もし不幸にして人身事故が発生した場合は
直ちにクマの専門家に調査を依頼し、情報を共有、
連携し、適切な措置を講じてください。
クマの無差別な駆除は避けていただきたいと願います。 

※研究者によれば、ツキノワグマが人を食べるのは極めて稀。


日本クマネットワーク
鹿角市におけるツキノワグマによる人身事故調査報告書
http://www.japanbear.org/report/report-1932.html


(m)

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  1. 2017/05/12(金) 22:18:30|
  2. 野生動物 クマ
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NHKスペシャル「森の王者 ツキノワグマ」15日放送

NHKスペシャル
森の王者 ツキノワグマ
~母と子の知られざる物語~



2017年1月15日(日)
午後9時00分~9時49分 初回放送

http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20170115


【番組紹介】
森の王者と言われるツキノワグマ。
しかし、警戒心が強く鬱蒼とした森の奥深くで暮らしているため、
その生態はこれまでほとんど知られていなかった。
その謎に満ちた暮らしぶりに迫れる場所がある。
栃木県西部の足尾だ。銅山の開発のため、
一時は森が壊滅的な打撃を受け禿げ山となってしまったが、
今、森が復活しはじめツキノワグマが毎年子育てを行い、
多いときには3組もの親子の姿を同時に
観察することができるまでになっている。
地元、日光市の動物カメラマン横田博さんは、28年に渡り
この地でクマの撮影を行ってきた。
400時間を超える映像には、春、冬眠の巣穴から
生まれてまもない子グマをつれて出てくる母グマの姿から、
座り込んで二頭の子グマに同時に授乳する微笑ましい姿など、
これまで撮影されたことがない子育ての一部始終がとらえられている
。また落石に巻き込まれて崖を転げ落ち
九死に一生を得た子グマが成長、一人前のオスグマになるまでの
長期にわたる観察ならではのドラマや
オスの“子殺し”という研究者さえ知らなかった
驚きの生態まで記録されている。
森の木々が回復途上で密生しておらず、さらに谷が深く
対岸の山の様子が手に取るよう観察できる足尾。
横田さんが10年前に「次郎」と名付けて
長く追い続けるクマを中心に、
今、明らかになりつつあるツキノワグマの素顔を描く。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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  1. 2017/01/13(金) 22:40:25|
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秋田県鹿角市のクマ人身事故に関する報告書

今年5月~6月、秋田県鹿角市で、タケノコ採りの人々が襲われた
ツキノワグマによる人身事故について、日本クマネットワーク
現地調査を踏まえ、詳細な報告と提言を発表していますので、
ご関心のある方はぜひご一読ください。


鹿角市における
ツキノワグマによる人身事故
調査報告書
    
日本クマネットワーク


http://www.japanbear.sakura.ne.jp/cms/pdf/kadunoshijikohoukokusho_v3.8.12_161018.pdf


報告書によれば、捜査に携わった市役所、警察、猟友会などの
情報共有がうまくなされず、最初の死亡事故に食害があったことが
明確に伝わらず、入林規制などの措置が遅れたこと、さらに、
県の自然保護課やクマの専門家などが当初から関わっていなかったため、
クマの遺留物(サンプル)の採取が不完全であったことが指摘されています。
従って、加害グマがどのクマか、何頭いたかの特定には至っていません。

調査報告を踏まえて、報告書では、いくつかの提言が記されています。
その中で、クマが関与する事故が起きる度に
繰り返し提言されていることは、

(以下、報告書より引用)
「事故発生の際に、適切な判断を行うことが出来る専門職員を
行政内の適当な機関に配置しておくことも求められる。
この点は、全国のクマ生息地でも喫緊の課題として位置づけられる」
(引用おわり)


専門家の科学的調査による加害グマの特定は、クマの無差別
捕殺を避ける第一歩ではないでしょうか。

クマの襲撃により亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、
来年以降、このような悲惨な人身事故を繰り返さぬよう、
関係各所には、ぜひJBNの提言を活かし、適切な対応をして
いただきたいと切に願う次第です。


(m)

テーマ:動物保護 - ジャンル:福祉・ボランティア

  1. 2016/11/04(金) 17:35:05|
  2. 野生動物 クマ
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