【動物愛護管理法の改正に向けて】~8週齢規制~(その2)

「8週齢規制」について、続きです。

動物保護団体は、軒並み8週齢規制を要望しており、
検討小委員会の委員も4名が8週齢を支持、
これに反発する動物取扱業には不利な情勢です。

しかし、5年前、前回改正時のパブコメでは、取扱業側が数で圧勝。
献金など、政治の裏側のからくりを考れば、今後の巻き返しも十分に予想されます。

取扱業が反対する理由は、
「8週齢と社会化の関係について科学的な根拠がない」
「犬種によってもちがう」など・・。
確かに、科学的データは少ないようです。
犬種については、永村武美氏(ジャパンケネルクラブ理事長)に対し、
検討小委員会の林良博委員長(東京農業大学農学部教授)が、
犬種ごとのデータを提出するように求めました。

科学的根拠については、
日常的に、多数の犬や猫に接している経験豊富な獣医師やトレーナーなら、
知見を持たれていると思うのですが、
その方面からの意見は挙がっているのでしょうか。

ちなみに、日本獣医師会の要望書は、数値を掲げていません。
欧米の基準を一律に適用する必要はない、と、
8週齢規制に水を差すような表現です。

そこで、かかりつけの獣医師に訊いてみましたが、
8週齢どころか、3ケ月は親から引き離すべきではない、とのご意見でした。
社会化の問題は猫にもあって、
例えば、ボランティアがセンターから引き出し、授乳して育てた猫でも、
問題行動を起こす猫はいるとのこと。

そう言われてみると、我が家にも・・・・

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   え?オレ~?

ゆきまるは4週齢位のころ、近所で、衰弱していたのを保護しましたが、
その時の状況から察すると、私が親から引き離してしまったのです。
保護した日から、気が向かない時に抱こうとすると、
ガリガリと手を噛んできて、痛いこと・・!
自分では加減しているつもりなのですが、加減不足!
先住猫たちに対しても、きつく噛んだり、寝ている猫に飛び乗ってかじったり・・
遊んでいるつもりなのですが、他の猫にとっては迷惑千万。
噛む、以外は、いたって愛想のよい方ですが・・

そして、この方も・・

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    え?アタシも~?

ぴーは3週齢位で、栄養不良、瀕死の状態で、近所の方がレスキュー。
うちで預かって里親を探していたのですが、キュートな顔立ちに
家人がトリコとなり、家族の一員に・・。
この方、猫が苦手。3年ほど一室にひきこもっていましたが、
最近、あまりに退屈したのかお出ましになり、タマやゆきまるに猫パンチをくらわせたりします。

民主党「犬猫等の殺処分を禁止する議員連盟」は、
4回の総会における意見聴取を経て、
先日、党の環境部会に、動物愛護管理法改正に向けての要望を提出したそうです。
その報告会が、8月1日(月)午後4時から開かれます。
東京に不在のため、ブログでご報告できず、残念です。

(m)

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【動物愛護管理法の改正に向けて】~8週齢規制~

近々、「動物取扱業の適正化」について、環境省のパブリック・コメントが行われます。
当ブログでもお知らせします。
5年に一度の法改正。一人、一人の、真っ当な市民の声が、動物の福祉を向上させます。
ぜひご参加をお願いいたします。

今回の動物愛護管理法改正のポイントの一つが、いわゆる「8週齢規制」。
長年、動物福祉の活動に携わってきた方々にとって、
8週齢規制の実現は、いわば、悲願といっても過言ではないでしょう。

すでにご存知の方も多いと思いますが、
犬や猫を親から早く引き離すと、適切な社会化がなされず、
後々、噛みぐせや、吠えぐせなどの問題行動を引き起こす可能性があり、
そのような犬猫が、管理センターに持ち込まれ、殺処分されることも多く、
何らかの数値規制が必要というものです。

◆従来の「販売日齢」という定義から、「親から引き離す日齢」に改められました。

現在、「動物愛護管理のあり方検討小委員会」では、
8週齢を推す委員が4名、7週齢が1名、45日が1名、
業界団体(2団体)は、業界の自主規制の45日に、より近づけるという意見です。
具体的な数値をあげていない委員もいます。

当ブログは、山口千津子委員(日本動物福祉協会獣医師調査員)の意見に賛同します。

(以下、第10回小委員会議事録より)

「【山口委員】 私はやはり、8という週齢にこだわりたいと思います。
科学的根拠ということで、今、臼井先生がサーペル先生のデータ(☆)をお示しになられて、
そのデータでは7から9ということで、
科学的根拠の上に海外での諸外国の規定がほとんど8という数字になっている。
それがもう長年続いてきて、そこで動物の福祉の確保ができてきているというその両方を考えて、
やはり8ということでよいのではないかなという意見です」
                             ☆ペンシルバニア大学のジェームズ・サーペル博士の実験結果

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    マロン         (文と写真は関係ありません)

40日前後で市場に出している繁殖業者が多いのが現状です。
45日齢とした場合、個体差、犬種差もあって、実は40日であっても、
消費者が目で見て判断することは不可能です。
行政の人員不足もあり、これらをいちいちチェックすることもむずかしい。
8週齢とした場合、素人であっても、40日齢との差は分かります。
業者がごまかしてくることを見越して、高い数値を設ける必要があります。
また、今後、この業界に参入してくる人々に対しても、
ハードルを高くしておくことが、安易な参入を阻止することにもつながります。

しかし、ただちに8週齢に引き上げれば、
それだけ繁殖業者に費用や飼養面での負担がかかって対応できず、
また、業者が劣悪な環境の場合、そこに8週齢までとどめるのは動物虐待にも等しく、
一定の移行期間を設ける必要があると思われます。

「8週齢規制」は問題の一つにすぎず、法改正の主たる目的は、
動物福祉に配慮し、悪質な取扱業者を淘汰することです。
そのためにも、「繁殖制限措置」や「飼養施設の改善」などとともに、
実現に向け、包括的に検討される必要があります、

一方で、動物取扱業が幼齢動物の販売に傾くのは、
幼い子犬、子猫への消費者の強いニーズがあるからです。
「幼齢動物と社会化」の問題は一般に周知されていません。
法改正とともに、幼すぎるペットの購買を自粛するよう、国、自治体、
保護団体、業界団体は、消費者への情報提供のキャンペーンに
力を入れる必要があります。         (つづく)


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    ココア         (文と写真は関係ありません)


                                                         
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【中国高速鉄道事故】車両を埋めて、無かったことにする!?

23日、中国温州市で起きた高速鉄道の事故。
死者38人、200人ちかくが負傷する大惨事となった。

仰天したのは、政府があっという間に追突した列車の先頭車両を壊し、
穴を掘って埋めてしまったこと。
車両には、計器が詰まった運転席がある。
その一部始終が記者により目撃され、ネットでも、世界中に流された。
これはもう、茶番劇というほかはない・・

中国鉄道省によれば、落雷が設備故障の原因とのことだが、
雷が落ちるたびに追突されては、怖くて乗れたものではない。
計器を土中に埋めてしまっては、事故の検証もできないし、
原因が判らなければ、世界に高速鉄道を売り込むどころか、
自国民からも敬遠されてしまうだろう。

たった一日半で、運転を再開したというが、
事故は無かったことにするつもり・・!?

(m)
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原田芳雄さん死去 「火の魚」

7月19日、俳優の原田芳雄さんが、亡くなりました。享年71歳。
この数年、名優が次々と死去され、淋しいです。

原田芳雄って、カッコよかったなあ・・ニヒルで、色気あって、存在感あって・・
デビュー作は、1968年の「復讐の歌が聞こえる」。
奇しくも、先日追悼記事を書いたピーター・フォーク主演「刑事コロンボ」の
放送が始まった年です。
あの頃ふうに言えば、アンチ体制のイメージを代表する俳優の一人でした。
老けた原田芳雄って、想像できなかったし・・

NHK・BSで追悼番組「火の魚」を見ました。2009年の作品。
広島局の制作で、イタリア賞を受賞しています。
原作は室生犀星。

(以下、ネタばれ含みます)

相変わらずカッコよく、老作家を老人っぽくなく、颯爽と、ぶっきら棒に演じ、
うまいなあ、と感嘆・・
編集者役の尾野真知子も、微妙な味わいをかもしだす、いい女優さんですね。

ドラマの後半で、尾野真知子がガンを患っていたことが分かりますが、
2008年にガンで余命宣告を受けた原田芳雄は、
どんな思いで、このドラマを演じていたのでしょう・・

追悼ドラマだったので、原田と尾野、ドラマの中で、
どちらに思いを寄せようか、とまどいますが、
珠玉の作品です。

ただ、ふたつ・・。

一つは、原田がいとおしんでいた(?)金魚を、尾野に魚拓にしてくれと頼む場面。
この作品のクライマックス的なシーンです。
尾野の病気をまだ知らない原田が言います。

「おんなじ魚だろ? じゃ何かい? 
この世には死んでいい魚と死んじゃいけない魚があって、
金魚は死んじゃいけない魚だと、おまえそう思ってんのか。
それで人間誰しも、自分が金魚だと思いたい。
鯛や鰯のように、死に値する存在じゃない。……え? 
だけどね、齢とりゃ分かるよ。人生なんてのァ、かつて自分が金魚だった、
それを魚拓にされるまでの物語だってことをな。
じつに意外で、ひどく残酷なんだよ。耐え切れるもんじゃないよそりゃ。」

老作家は、形骸化した自分の小説の象徴としての「金魚」を殺すことで、
(小説の主人公は「金魚娘」)
形骸化した自分に決別にようとしたのかもしれませんが、
そんなことで、苦闘していた時代の才気がとりもどせるわけはないし・・
作家の観念的なセリフに聞こえます。魚を「命」とは感じていない・・

死んでいい魚、とは言わないけれど、
私にとって、「死んじゃいけない魚」は存在します。
死んでいい命、とは思わないけれど、
「死んじゃいけない命」は存在します。

ガンを患っていた尾野はどんな思いで、
むせび泣きながら、金魚という「命」を殺し、魚拓をとったのでしょう・・
生きたいと願い、もがき、苦しんでいたから、
金魚を自分と重ね合わせ、いっそのこと・・?
生かさず、殺したのでしょうか・・
殺さずに、生かすのではなく・・?

どうも文学的なセンスに欠けるのです、私は・・
あのシーンが無くても、
充分に作品として味わえたと思うのですが・・
「8月のクリスマス」のように・・

でも、もし、自分が書いていたら、やはり金魚を殺したくなるでしょう。
作る側は残酷になれますから、
見る側は傷ついてしまいます。

二つめ。赤い、ゴージャスな、バラの花束。
これはいけません。
老作家は、自分の衣食住にこだわりをもっている人物に見えました。
お見舞いに、あんな花束は持参しないでしょう。

ガン患者さんは、匂いに過敏になっている方々も
いらっしゃいます。
あるガン専門病院では、花束の持込みを禁じています。

5月下旬から2週間ほど入院しましたが、
ドラマのヒロインのように、
若い女性のガン患者さんが多いのに驚きました。
ガンは着実に若年化しています。

ある病室で、30代後半とみえる女性患者が二人、
ひっそりと話していました。
一人の患者さんが、ポツリと言いました・・
「・・あぁ、なんかいいことないのかなぁ・・一応、緩和病棟を予約しておいた・・」

生きて、欲しいです。

(m)
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杉並どうぶつ相談員ダイアリー「7月16,17日 地域区民センターで飼養相談会を開きました」

7月16(土)、17日(日)、猛暑の連休のさなか、
井の頭線沿線の「永福和泉地域区民センター」の夏祭りで、
杉並どうぶつ相談員による、「犬と猫の飼い方相談会」を開催しました。
杉並保健所との協働イベントです。

会場が工芸室だったので、
飼養相談だけではなく、子供たちを対象に、犬、猫の飼い方クイズ、
「君はペットが飼えるかな?」(犬や猫を飼う前に、
飼える状況にあるか、きちんと最後まで面倒をみられるかを考えてもらうクイズ)の他、
「人とペットが幸せに暮らしている絵」というテーマで、
作画コーナーも設けました。

結果、土日の両日で、500名ちかくの方がみえました。
その多くは子供たち、そして、若いお父さん、お母さん。
子供たちは熱心に絵を描いたり、
クイズにチャレンジしていました。
室内のホワイトボードに、子供たちが描いた絵を貼り、
大きなボードは、色鮮やかな絵で埋めつくされました。

飼養相談に関して、医療がらみの質問は、
獣医師に訊ねてから、お答えするようにしました。
相談された事項について相談員同士で
意見交換ができ、勉強にもなりました。

相談員18名が参加、準備も分担、協力して行いました。
会場が3階でしたので、
建物の入口などで、犬の散歩用マナーグッズを配布しながら、
呼び込みをしてくださった相談員さんに感謝です。

杉並地域大学の取材も入って、
相談員にとっては、初めての全体イベントで、
「やってみないことには、どうなるか見当がつかない・・」
状況でしたが、盛況のうちに、終えることができました。

子供というのは、自分がまだ弱く、大人から守られていることを
本能的に感じとっていて、
その眼差しで動物を見て、守ってあげたい、
と感じていると、知人から聞いたことがあります。

いわゆる啓発活動というものは、長い時間を要し、
結果がすぐに見えてくるものではありませんが、
イベントに参加してくれた子供たちの心に、
「命」を大切に思う気持ちが育まれ、
それが将来、人と動物との和やかな共生へとつながっていけば、
嬉しいです。

(m)

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プロフィール

動物との共生フォーラム

Author:動物との共生フォーラム
東京都


すべての命に人道的な配慮を。


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