「引き取り屋」という闇

「引き取り屋」という闇 

「殺さずに、死ぬまで飼う。
ペット店には必要な商売でしょ」

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11666091.html?_requesturl=articles%2FDA3S11666091.html&iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11666091

(以下、朝日新聞より転載)※太字は当ブログ

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◇ペットとともに

昨年、栃木、佐賀などで犬の死体が大量に見つかる事件が相次いだ。
宇都宮市の河川敷などには約80匹が捨てられており、
ペットショップ関係者が逮捕された。
彼らが営んでいたのは「犬の引き取り屋」という聞き慣れない商売。
各地の事件の背景を探ると、犬が大量に生産され、
消費されるという日本のペット産業のひずみが見えてくる。

栃木県中部、最寄りのインターチェンジから数分も走ると、
コンテナやプレハブが雑然と並んだ一角が現れる。
車の音を聞き、初老の男性が姿を見せた。

 「ペットショップや繁殖業者の依頼を受けて犬を引き取っている。お金をもらって」

男性はそう話し、自分が「犬の引き取り屋」をやっていることを明かした。
建物からはひっきりなしに犬の鳴き声が聞こえていた。

宇都宮市で事件を起こした男は愛知県内の繁殖・販売業者から
100万円を受け取って犬80匹を引き取り、その多くを死なせた。
一方で冒頭の男性は栃木、群馬、茨城、千葉などのペットショップ、
繁殖業者から依頼の電話を受けて出向き、犬を引き取っている。
埼玉県内のペットオークション(犬猫の競り市)会場に行き、
「欠点」があって売れ残った犬を引き取ることもあるという。


 ■常時150匹以上世話

「週に1、2回は必ず電話がある。1度に5~10頭、
多いときは30頭くらいを引き取る。昨日は繁殖業者から7頭引き取った。
生後何カ月にもなって売れなくなったんだって」

こうして敷地内に、常に150匹以上の犬を抱えていると説明する。
男性も含めて3人で犬の面倒を見ており、
「毎日、掃除して、すべての犬を運動させる。
売れそうな犬は、繁殖業者や一般の人に5千~2万円ぐらいで販売する。
無料であげるのもいる。死ぬ犬は年間30~40頭ほど。みんな寿命」という。

栃木県動物愛護指導センターにも同様の報告をしているといい、
同センターは男性のビジネスを特に問題視していない。


 ■換気窓なく脚に糞

だが動物愛護団体の依頼で現地を確認した獣医師は、
「適正に飼われているとはとてもいえない状況だった」と指摘する。

「換気できる窓が見あたらず、全体に薄暗くて採光が十分に確保されていない。
脚に糞(ふん)が付いている犬も多くいた。
皮膚炎や眼病などの可能性がある犬もいたが、
適切なケアが行われている様子はなかった」

それでも男性の手元には小型犬で1万円、中型犬で2万円、
大型犬で3万円が引き取り料として入ってくる。男性はいう。

「殺さないで、死ぬまで飼う。僕みたいな商売、
ペットショップや繁殖業者にとって必要でしょう」
 

 ■犬の大量生産、「出口」求めて 動物愛護法の改正きっかけ

改正動物愛護法が2013年9月に施行され、
地方自治体がペットショップや繁殖業者からの
犬の引き取りを拒否できるようになった。
業者に対して、売れ残るなどしても、一度飼ったら一生面倒をみるよう徹底し、
犬を安易に自治体に持ち込むことを防いで殺処分数を減らす狙いがあった。

だがこれでは、犬の大量生産、大量消費という構造は変わらぬまま、
業者が不要犬の「出口」を一つ失う形となっただけ。
温存されたビジネスモデルは、
「犬の引き取り屋」という業態を新たに活発化させてしまった。
3度の改正を経たこの法律だが、業者による不適切な犬の扱いについて、
大きな課題を残したままなのだ。

埼玉県内でも13年10月以降、チワワなどが大量に遺棄される事件が相次いだ。
県生活衛生課主幹の橋谷田元さんはいう。

「宇都宮の事件で初めて『犬の引き取り屋』という業態を知った。
法改正で業者は犬の引き取り先を探すのに苦労しており、
闇でこんな商売が出てきているのだろう」

「闇」となってしまうのには理由がある。
冒頭の男性のように引き取った犬を一部でも販売していれば
動物取扱業の登録が必要だが、宇都宮市で事件を起こした男のように
引き取るだけなら登録は不要。行政の監視、指導の手が届きにくいのだ。

法改正にあたり環境省の諮問機関で部会長を務めた、林良博・東京大名誉教授(動物資源科学)がいう。

「業者のモラルに大きな問題があることは間違いない。
環境省など施策を進める側は、長期的な視点に立って、
商売のあり方や一般的な犬の飼い方などを
全体として見直していかなければいけない」

 (太田匡彦)                  (転載おわり)

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「殺さずに、死ぬまで飼う」
つまり、飼い殺し・・
引き取り屋が言うと、恐ろしい。

「栃木県動物愛護指導センター」・・指導していないのですね。
なぜ問題視しないのか?
このセンターの名前は時おりネットで見かけますが、
非常に評判が悪いようですね。

繁殖業→ペットの競り市(オークション)→店頭販売
この構造的な問題を変えていかなくては状況はかわらないでしょう。

「8週齢規制」ばかりでなく、動物の飼育環境や繁殖制限などに
具体的な規制が求められます。
子犬や子猫は、、適切な 環境のもと、母犬や兄弟とともに8週間は、
専門的な知識と経験をもった人間の愛情にも触れながら、
育つのが当たり前となるべき。
ブリーダーはライセンス制とすべき。
値段は高額になるが、純血種を欲しい人は、かえって有難がるのでは?

とにかく、飼ったら、命の最後まで責任を持って欲しい。
病気になった、年老いた、引っ越す、などの理由で殺処分に持ち込むのは
人として真っ当とは言えない。
自分を癒してくれた老犬を看取りもせず、処分機の中で苦しませ、死なせる
飼い主の神経が謎。

(m)
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野良猫エサやり禁止 京都市条例案の是非

野良猫へのエサやりを禁止する京都市条例案に愛護活動者から

多くの批判が寄せられている。条例案は議会を通過する模様だ。

杉並区でも過去に「エサやり禁止条例案」が検討され、

区内のボランティアが結集して、区議に働きかけ、”ネコ議連”なるもの?

が出来て、議会への提出を止め、実質上、廃案にすることが出来た。

この折、案が議会に提出されてしまったら、通過は避けられないと言われていた。

罰則付き条例の代わりに、「杉並どうぶつ相談員」制度が創設され、

「飼い主のいない猫を増やさない活動支援事業」の効果もあって、

杉並区から東京都動愛センターへの猫の引き取り数は、25年度 22頭、

事業が始まった10年前は382頭だったので、激減。


エサやり禁止条例は、おそらく”絵に描いた餅”になる。

これは行政が形だけ、野良猫の糞尿被害を受けている市民に

「対応しています」とアピールするだけの表面的なものだと思う。

無責任なエサやりをする住民は、飼い主のいない猫を減らす努力を

しているボランティアにとっても迷惑な存在だが、

無責任なエサやりたちを、条例で取り締まるのは、まず無理。

メンタルな問題を持っている人もいて、時間を変え、場所を変えて、

イタチごっこになるだけである。

京都市は、猫を地域で管理している住民の「届出制」も同時に検討している

というが、任意なので、こちらもあまり効力はなさそう。

エサヤリ禁止条例などを提唱する議員や愛護家はタカ派が多いように思う。

上意下達の「上から目線」である。

京都市のボランティアや保護団体に結集できない何かがあったのだろうか?

まとめ役を欠いたのか?

その辺りのことは分からないが、杉並区で反対運動が起きた時は、

意識的に区外の愛護団体を含めず、区民の意見として通すようにした。

外部からの過激な反対活動は、条例阻止にかえってマイナスになると

考えたからである。杉並区民で是非を決める!

京都市のボランティアも、その方向性を探るべきではなかったか?

「ネコが餓死する」などと訴えている団体もあるが、

エサヤリは何があってもエサをやり続けるし(だから問題化する)

野良猫たちも生きる術は心得ているので、そう簡単には死にはしません。

パブコメにコピペの反対意見が何千と届いても、コピペはコピペ。

市外の人間は、市外の人間。

過激な訴えは、「猫の愛護活動家ってやっぱり過激」

と一般市民から疎まれるだけでしょう。

毎日、猫の苦情を受けている行政の立場も分かるが、

京都市がすべきは、条例設置ではなくて、

野良猫を確実に不妊去勢して数を減らす事業。

一代限りの命として、過渡的措置として、住民で管理すること。

飼い猫の不妊去勢は当然だが、室内飼育を徹底すること。

そして、最も大事なのは、これらの広報ではないでしょうか。

徹底的に広報してはいかがでしょう?

獣医師の協力も必要ですね・・・。

(m)
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ツバキとサザンカ~石井勇義と牧野富太郎の友情~


ツバキとサザンカ

【展示内容】

 園芸家 石井勇義(いしいゆうぎ/1892-1953)は、雑誌『実際園芸』(1926年創刊)や『原色園芸植物図譜』(1930-34年)を通じて園芸愛好者に親しまれ、かつ園芸知識の普及に貢献した人物です。石井の企画で画工の山田壽雄(やまだとしお/1882-1941)がツバキ・サザンカを描きましたが、それらの図は石井の生前には出版されず、遺族によって平成元年(1989)国立国会図書館に寄贈されました。図を収めた帙(書物を包む覆い)には、石井と親交の厚かった牧野富太郎(まきのとみたろう/1862-1957)による「日本産ツバキの図」という表題が貼られてあります(左図)。また、植物学者津山尚(つやまたかし/1910-2000)が編纂して『石井勇義 ツバキ・サザンカ図譜』(1979年)が刊行されました。

 『原色園芸植物図譜』再版(1954年)の序文で、富太郎は「君を憶う」と題して、「在りたりし過去を想えば君はしも、亡き跡淋びし今日の我が身は 鹿児島へ行きし事など想い出で、淋びし、懐し、悲しみの痕 叡山に行いて宿りし過去恋いし」と詠み石井を偲んでいます。

 本企画展では、ツバキ・サザンカの図63枚を前期・後期に分けて展示します。園芸植物にかけた石井の情熱もさることながら、富太郎の指導により一流の腕を持つにいたった山田の、一筆一筆精魂込めて描いた傑作をご覧ください。

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身内のことで恐縮ですが、石井勇義は私の祖父です。
ネットから消える前に、こちらに転載いたしました。

(m)
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