三重県が放獣したクマ マスコミは正確な報道を。

三重県が滋賀県で放獣したとされるツキノワグマについては

現時点(5月30日午前1時)で、27日に滋賀県で女性を襲った

クマと同一であるかは不明です。


三重県で放獣されたクマには発信器が着けられており、

28日には三重県と岐阜県の県境にいることが確認されています。

女性の負傷事故のニュースで、

マスコミは一斉に、同じクマであるような

報道をしていますが、

正確な報道をお願いいたします。


しかも、三重県は、同じクマかどうかも分からないのに、

殺処分を検討しているとのことです。

人を襲ってもいない無実のクマが殺されてしまう可能性もあります。


三重県が滋賀県に連絡しなかったのは遺憾な対応ですが、

そもそもクマに県境など分かるはずもなく、

自治体をまたいで広域に動くクマを自治体ごとに管理

しようとすることが矛盾しています。

このクマはイノシシ罠に錯誤捕獲されましたが、

三重県では原則、放獣、しかし、岐阜県では殺処分と、

自治体により対応が異なります。

隣接する自治体に連絡すれば断わられる

という現状もあって、ひそかに放獣してしまうのでは・・。

複数県にまたがる広域的なクマの保護管理計画と

全国的に統一された放獣の基準が必要だと、

クマの研究者は述べています。
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イルカ追込み漁~除名騒動と鎖国思考~

和歌山県太地町のイルカの追い込み漁によって野生のイルカを

水族館に供給しつづけるなら除名すると、世界動物園水族館協会(WAZA)

から最後通告を突きつけられた日本動物園水族館協会(JAZA)だが、

残留希望99票, 離脱希望43票の大差で残留を決めた。

動物園は正直、ホッと胸をなでおろしているだろう。

現在、太地町の追込み漁でイルカを調達している日本の水族館

は24施設、イルカの数としては200頭になる。

先日のブログ記事で書いたとおり、4施設がJAZAからの脱退を検討中。

太地町の「町立くじらの博物館」も含まれる。

マスコミで大きくとりあげられた除名騒動だが、ほぼすべての報道が、

水族館でイルカの入手が困難になる、さあ、困った、どうしよう、

イルカのショーが見られなくなるかもよ、程度の浅さであるが、

21日朝日新聞の朝刊から、的を得た記事を見つけたので、

以下に抜粋。(下線は当ブログ)

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http://digital.asahi.com/articles/DA3S11765125.html?_requesturl=articles%2FDA3S11765125.html&iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11765125

<考論>見る側の意識も問われる

JAZA前会長の山本茂行・富山市ファミリーパーク園長の話 
日本の水族館や動物園は、太地町から安くイルカが手に入れられるので
保全への取り組みを棚上げしてきた。
WAZAは、2005年に世界動物園水族館保全戦略をまとめ、
自然から生物を収奪するのではなく、
自然保護センターとしての役割を水族館が果たしていくことを求めた。

欧米では、野生の生き物を捕まえて飼い、
ショーをするということを否定する動きが強まっている。
イルカなどの海洋生物は頭がいい生き物ととらえている。
そういう世界の動向を分析し、
日本の戦略を構築することができていなかった。

イルカショーは、イルカ本来の行動や習性を伝えるものだったのか、
ただの見せ物だったのか。国民の水族館に対する意識も問われる。

海洋生態系の保全は国際的にますます重視されつつあり、
イルカは問題の一端に過ぎない。

         (抜粋おわり)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おそらく、数十年先には、イルカショーは「過去の遺物」となる可能性大。

欧州では、サーカスで動物を使うことも法律などで禁止が相次いでいるし、

野生動物を人間の娯楽のために利用しないことは、

世界の動物園や水族館の大きな流れであることは間違いない。

イルカの繁殖技術の向上に取り組むことも必要かもしれないが、

もっと大切なのは、将来の動物園や水族館に対する発想の転換だと思う。

その存在意義を問うてみることだ。

イルカなら、自然の中でウオッチングする方が、比較できないほど感動的。

野生動物は大自然の中で見るからこそ、人の心に強く刻みこまれる。

たとえ、それが一瞬の邂逅であっても、一生忘れられない思い出ともなる。

今回の騒動に関しては、例によって、日本が世界中からイジメにあっているとか、

シーシェパードに味方するのかとか、太地の伝統文化だとか

(イルカの追い込み漁は昭和40年代からだが)、

相変わらず、頭が「鎖国状態」の主張ばかりが目立つ。

戦前もそうだった。欧米先進国の判断にいじけて、理性と客観性を持てず、

どんどん歪んで、間違った方向に流れ、自滅した。

日本のように資源も乏しく、輸出で生きている国にとって、

国際関係は極めて重要であるのに、

太地町の漁師が獲る年間千頭ほどのイルカのために

国際的なイメージを大きく損なっている。

このあたりのことは、入江昭著「After Imperialism」を読めばよく分かる。

(ちなみに、入江昭氏は日本出身であるが、

ハーバード大学やシカゴ大学の教授を歴任し、

アメリカ歴史学会の会長も務めている。この辺が、日米の度量の違い)

上記は歴史書。遅れて植民地獲得に乗りだしたドイツや日本が、

先進国の帝国主義の新しい理念を理解できずに

戦争に突き進んでいく過程を綴っている。

どちらが良いとか悪いとかいう話ではなくて、

歴史上の必然的な流れの問題。

アジアの中の日本ではあるが、こと動物福祉や野生動物については

ヨーロッパの幾つかの国や、アメリカの幾つかの州に比べ、

関心が低く、考えが後進であるのは認めた方がいい。

太地町で捕れたイルカはアジアをメインに16の国と地域に輸出されている。

その数は483頭で、その9割が太地町から送られ、輸入最多は中国。

日本の水族館が、ハコモノ観光施設から脱皮する日は来るのだろうか。

(m)
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アフリカゾウの密猟 自然保護団体が安倍首相に要請

世界の24の自然保護団体 が、
安倍首相に日本国内での象牙取引禁止を要請

2015 年 4月 27 日

安倍晋三首相 の米国訪問に際して、
世界の24の自然保護団体がアフリカゾウを
救う国際的取り組みに日本が加わるよう要請した。

(以下、ビッグイシューより転載)
http://bigissue-online.jp/archives/1026654466.html
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日本の象牙取引管理システムは、
違法な象牙ロンダリングを防止するものとはなっていない


日本は、1970年以来、アフリカゾウ25万頭以上の
分量に相当する象牙を輸入してきましたが、
その多くは、野生ゾウの密猟によって違法に得られたものです。
また、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約、CITES)
のもとで1989年にアフリカゾウの象牙の国際商業取引禁止措置が
決定されたにもかかわらず、
日本はその後、象牙の輸入許可を2度与えられています。

1989年の取引禁止措置は、1970年代から80年代にかけて、
ゾウの密猟が国際的に深刻化したことを受けて採択されたものです。
日本は、1997年に、ジンバブエ、ボツワナ、ナミビアから
約50トンのワシントン条約による象牙の輸入許可を得、
2008年には、さらに48トンの象牙の輸入許可を得ています。

この2度にわたる輸入の条件として、
日本は、違法な象牙のロンダリングを防ぐ目的で、
国内での象牙取引管理システムを導入することを受け入れました。
しかし残念ながら、このシステムは有効に機能して来ておらず、
それどころか消費者を混乱させ、象牙の国際需要を増加させ、
密猟の相場の引き上げに貢献する結果となりました。

特に問題なのは、象牙の登録制度で、これにより、
違法な象牙または違法性が疑われる象牙に
合法のお墨付きが与えられてきたと考えられます。
ここ4年間だけをみても、
日本政府は重量換算で50トンを超える5,600本の象牙を登録し、
1995年以降に登録された象牙の総計は
14,000本(重量換算で185トン)にものぼります。
象牙の登録制度には、明らかに大きな抜け穴があり、
この制度は、日本の市場に違法な象牙を持ち込んで
合法化することを可能にしてきました。

日本の象牙市場の規模は大きく、成長している

日本政府は、象牙の全形牙及び裁断品の知られている中では
最大量の備蓄を管理しており、
その量は340トン以上にのぼります。
また、日本には世界でもっとも多くの象牙取引業者がいるとされ、
2014年現在で、その数は7,570人以上と言われています。

さらに、日本のインターネット小売業の楽天株式会社及びヤフー株式会社は、
知られている象牙のネット取引業者として世界最大規模のものです。
両社ともに、象牙製品販売に関する数千の広告をネットに掲載しており、
その9割以上が象牙の印章となっています。
これらは、恒常的に違法な材料からつくられているものと判断されます。
                  (転載おわり)

要請文の全文
http://eia-global.org/images/uploads/Statement_of_Concern_042715_JAP.pdf

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
象牙を買わないで

(m)
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世界動物園水族館協会が日本動物園水族館協会に除名通告

動物園・水族館 イルカ巡り会員資格停止
5月9日 17時41分

(以下、NHK Newswebより転載)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150509/k10010074141000.html

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
国内のおよそ150の動物園や水族館で作る団体が加盟する国際組織から、
一部の水族館が「追い込み漁」で捕獲されたイルカを入手していることが
倫理規定に違反するとして会員資格を停止され、改善されなければ、
除名にすると通告を受けたことが分かりました。
団体はすべての施設に意向を確認したうえで、
対応を判断することにしています。

「日本動物園水族館協会」によりますと、
加盟しているおよそ30の水族館の一部では和歌山県太地町で行われている
「追い込み漁」で捕獲されたイルカを入手して飼育しています。
この入手方法について
団体が加盟する国際組織の「世界動物園水族館協会」から団体に対し、
先月21日付けで倫理規定に違反するとして会員資格を停止され、
1か月以内に改善されなければ除名にすると通告を受けたということです。
国内の水族館ではイルカの人気が高く、
繁殖する設備を持つ水族館が少ないことから、
通告に従い太地町で捕獲されたイルカが入手できなくなると、
運営にも影響が出る懸念があるということです。

一方で、国際組織から除名されると海外から希少動物などを
繁殖する協力を得られなくなる可能性があるということで
、団体は加盟しているすべての施設に意向を確認したうえで、
対応を判断することにしています。
「日本動物園水族館協会」は「これまでも『追い込み漁』が
イルカに負担をかけないように改善することや、
繁殖に力を入れることなどを説明してきたが、
認めてもらえなかったのは残念だ」としています。

世界動物園水族館協会とは

世界動物園水族館協会はスイスに本部がある国際組織で、
50の国や地域の300を超える動物園や水族館などが加盟し、
希少動物の種の保存事業などに取り組んでいます。
組織に加盟している動物園などの間では国際的な交流が促され、
繁殖のために動物を交換するといった協力関係が構築しやすくなる利点があります。
加盟にあたっては動物の入手や展示の方法などについて
組織が定める倫理規定に同意することが必要とされています。
日本動物園水族館協会は22年前、
今の組織の前身に当たる世界動物園水族館機構に団体として加盟しています。

追い込み漁とは

「追い込み漁」は和歌山県南部の太地町で
イルカや小型のクジラを捕獲するために行われている漁法です。
漁は県の許可を受けて毎年9月からおよそ半年間行われ、
複数の漁船で音を立てながらイルカなどの群れを入り江に追い込み、捕獲します。
「追い込み漁」を巡っては、漁を批判的に描いたアメリカの映画「ザ・コーヴ」が
5年前にアカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門を受賞して以降、
環境保護団体などによる抗議活動が激しくなっています。
          (転載おわり)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
改善されなければ除名する、であって、
止めなければ除名、ではありません。
改善とは、どのようなことを意味しているのか不明です。
裏でいろいろ駆け引きがあるのでしょう。

またニュースでは、日本動物園水族館協会に加盟している
30の水族館の内の一部が、
太地からイルカの供給を受けているとのことで、
いくつの水族館が該当するのでしょうか。

ニュースではまた、イルカのショーは
子供たちに野生動物を考えるきっかけを
つくるというようなことを伝えていましたが、
なぜイルカのショーが、自然や動物とのふれあいになるのか、とても疑問。
あれは、サーカス、つまり、見世物でしょう。
しかし、水族館にとっては大切な収入源。
感覚が古いと思いますけどね・・。

太地町のイルカ漁にとっても、水族館への供給は
収入として大きいはず。

可能性として、イルカの供給を受けている水族館が
日本動物園水族館協会から脱退するかもしれないですね。
世界動物園水族館協会から除名されたら、
日本動物園水族館協会がこうむる打撃は、はかり知れないほど
大きいですから。

けれども、世界動物園水族館協会が倫理問題を問うならば、
昨年、コペンハーゲン動物園で若くて元気なキリンが
平凡な遺伝子個体として安楽死させられたり、
新しいライオンを入れるために、ライオン一家を安楽死したりも、
極めて行き過ぎた行為であり、実際には、あまっているから処分され、
年老いたから処分されたのであって、
これらも十分に倫理的問題であると思います。

また最近、ガザの動物園で、戦火のために放置され、檻の中で餓死し、
ミイラ化した動物たちに対しても、救出する努力をしたのでしょうか?
なぜあのような場所で、動物園を営むことが許されるのか?
ウクライナもそうです。
世界各地の動物園で、動物福祉の問題が露呈しています。
三越のライオン像のように、死してなお、野生の王者たる姿で
ミイラとなった雄ライオンの姿が脳裏から離れません。

野生の王者を、あのような場所で飼い、見捨て、あのように無残な
最期を遂げさせるべきではありません。
人間の楽しみのために・・。
人間のエゴのために・・。

動物園とは、一体なんぞや。
考えるべき時ではありませんか?

(m)

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