【動物取扱業の適正化について】~パブリック・コメントを提出しました~

環境省のパブリック・コメント(意見募集)の〆切は27日、
今週の土曜です。私は、先ほど、メールで提出しました。

マスコミ報道によれば、環境省は、深夜販売は午後8時まで、
インターネット販売については、現物確認の義務付けの方針
を打ち出しています。

しかし、深夜販売の小売業者数はわずか。
インターネット販売の現物確認などについても、
地方公共団体がこれをチェックして遵守させることが
現在の態勢からして可能なのか、はなはだ疑問です。
移動販売にしても然り。
環境省は、憲法との関係で「禁止」は困難との見解です。

各論を見ると、監視や確認、取り組み、指導といった語句が
ならんでいますが、これらを実施する地方公共団体の
動物行政に、マンパワーと権限を増大、強化しない限り、
実効性の担保は期待できない。つまり、ザル法になります。
だからといって、小幅な改正にとどめることになれば、
動物福祉の現状改善は期待薄になってしまいます。

全国ペット協会(ZPK)は、深夜販売、移動販売、
インターネット販売に反対していますが、
これはいわば、背に腹はかえられないといったところ。
取扱業の生命線である、「ペットのセリ市」、「8週齢規制」「繁殖制限」「飼養施設」
などについて、不利な数値基準などを出されては死活問題なので、
これら、もっとも動物の福祉にとって肝要な案件に関しては、
あくまでゆずらないでしょう。

ペットの「セリ市」については、
民主党「犬猫等の殺処分等を禁止する議員連盟」が「禁止」
を環境部会に提言しています。
「セリ市」に関して、環境省の案文は、
「動物取扱業として法律の体系に含め、基準や監視する仕組みの構築が必要」
となっていますが、
はたして自治体が監視、対応できる現状でしょうか。
トレーサービリティーの確保など、夢物語のようにきこえるのですが・・。
検討小委員会の委員の方々は実際にセリ市を視察したうえで、
発言されているのでしょうか。
「セリ市」の禁止を望まれている委員は、ぜひ持論を貫き通して下さい。

下記に、私が送ったパブコメを掲載しますが、
自分の、現時点での記録として載せるものですので、
ぜひご自身のお考えを、一つや二つの事柄でも結構ですので、
ご自分の言葉で、お送りください。
転載(コピペ)は組織ぐるみのように受け取られ、好ましくありません。

「動物虐待」「殺処分」「実験動物」「産業動物」等に係わる議論は
まだこれから。年内に行われます。
今回は、「動物取扱業の適正化」に関する意見募集となります。

話は変わりますが、
希望の牧場について、高邑議員のブログが更新されています。
          ↓
http://www.takamura-tsutomu.com/archives/1502012.html

進展しているようで幸いです。
あまり大風呂敷を広げず、目的を明確にしたうえで、
地道、かつ粘り強いアプローチが求められます。
しっかりした組織、地元と東京との意思疎通、
本腰をいれ、専任で、継続的に取り組めるリーダーが必要でしょう。

89c230f9.jpg
現地を検分する学者グループ (写真は高邑議員のブログより)


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「動物取扱業の適正化について(案)」に関する意見

【法改正・全体に関する意見】

1.真に動物の生命と福祉を守る法律改正を。

  日本には「動物基本法」がありません。

  「動物愛護管理法」は人間を主体とするものですが、

  どこまでが動物の身体的、精神的な苦痛の許容範囲か

  という、人間の欲求、都合、利潤追求に基づいた

  アプローチではなく、真に動物の生命と福祉を

  守るための法律改正をお願いいたします。

 
2.トレーサビリティーの確立

  所有者責任を明確にするため、

  繁殖、流通、飼育、すべての段階において、

  動物の履歴が追跡調査できるシステムを

  確立して下さい。


3.具体的な基準の設定

  行政や警察による悪質な取扱業者に対する指導や

  取締りを強化、徹底するため、「繁殖制限措置」

  「飼育施設」「幼齢動物販売」等に関して、

  具体的な数値基準を求めます。


4.法の実効性の担保と仕組みづくり

  法律の実効性を担保するために、地方自治体における

  動物担当専門職員の配置の義務化、権限の強化、

  そのための予算確保が必要です。

  動物行政を推進させるために官民協働の仕組みづくり

  を推進して下さい。


5.災害時における飼い主とペットの同行避難、および、

  避難所、仮設住宅でのペット受け入れの義務付けを

  お願いいたします。



【各項目についての意見】


1.深夜販売・販売時間

 ・動物園の展示時間に倣い、商業的に配慮しても生体の展示は

  午後6時までとし、以降は物販に限定すべき。

  平日の労働時間などにより来店不可能な場合は、休日に来店

  すればよい。

 ・生体の展示時間は最長8時間とし、休憩を設けること。 

 ・展示方法についても、ガラスケースの中に入れ、人工的な照明で

  照らし続けるなどは問題。

 ・すべての哺乳類を対象とすべき。

 ・将来的には、小売における生体展示をなくすべき。


2.移動販売

 ・移動や騒音他、不適切な環境によって、動物が受けるストレスは多大。

  感染症が蔓延するおそれもあるので、禁止すべき。

  移動販売は、売れ残りの動物を売りさばく場となって

  おり、禁止による闇処分の増加を防ぐ措置も必要。


3.インターネット販売

 ・インターネットは、広告や情報入手の手段に限定して活用すべき。

  動物への輸送ストレスも問題。

  現物確認を義務付けても、地方公共団体の現在の態勢で、

  業者をチェックするのは困難と思われるので、禁止すべき


4. オークション(競り市)

 ・現在の行政の人員態勢で監視するのは不可能。業者による自主規制は

  信用できない。トレーサビリティーの確保は「夢物語」のような話。

 ・オークション業者は「場」を提供して利潤追求するだけの投資ファンドであり、
  XXXとの繋がりを断つためにも禁止すべき。



5.犬猫幼齢動物を親等から引き離す年齢

 ・生後8週齢以下の犬猫を親等から引き離すことを禁止すべき。

  但し、劣悪な環境下で繁殖飼育されている場合、長く留めることへの

  懸念や、繁殖者の負担増大を考慮し、一定の移行期間を設ける。

 ・生後40日未満の犬猫が多数オークションに出陳されており、45日

  齢では見分けがつかない。行政がすべてをチェックすることも困難。

 ・取扱業への安易な参入を防ぐためにもハードルを上げる。


6.犬猫の繁殖制限措置

 ・生後1年未満の雌の犬猫に交配させること、雌の犬猫に年2回以上、

  生涯に6回以上分娩させることを禁止すべき。

 ・繁殖年齢を過ぎた犬猫を処分したり、センターに持ち込む業者に罰則

  を科す。繁殖用の動物の処遇に人道的な配慮をすべき。


7.飼養施設の適正化

 ・「5つの自由」の原則に基づき、ケージの大きさや、

  頭数、温度、臭気など、必要ならば犬種ごとに、行政が指導しやすい

  よう具体的な数値基準を設定する。


8.動物取扱業の業種追加の検討

 ・「動物愛護管理法」は条文にあるごとく「生きている動物」を

  対象とし、火葬・埋葬業の問題は別法か条例で対処すべき。

 ・両生類・魚類が、飼い主により無責任に野に放たれたり、

  放流されたりして生態系を乱していることは看過できず、

  動物取扱業に含めるべき。

 ・老犬・老猫ホームは、利潤を得ている場合、取扱業に含めるべき。

 ・動物愛護団体は、取扱業とは異なるカテゴリーで登録制とし、

  シェルターの運営や譲渡会など、生体を保管飼養している団体には、

  財務報告提出を義務付け、定期的に立ち入り検査等を行う。


9.関連法令違法時の扱い

  種の保存法等の動物関連法令に違反した際の登録拒否・取消要件を  

  追加すべき。


10. 登録取消強化

  運用を工夫、強化すべき。


11・業種の適用除外(動物園・水族館)

  不適正な環境で飼育展示している動物園、水族館は多く、取扱業

  の登録から外すべきではない。


12. 動物取扱責任者研修の緩和

  責任者設置義務規定を外す必要性はない。


13. 販売時説明義務の緩和

  緩和すべきでない。


14. 許可制の検討。

 ・許可制にすべき。飲食業等と同様に、開業時には立ち入り検査を行い、

  取扱責任者の研修や、定期的な立ち入り検査が必要。

 ・繁殖業者はプロフェッショナルとして専門的な知識が必要であり、

  飼育責任の面からも、ライセンス制を導入すべき。
                                     以上

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タマらんブログは、動物との共生フォーラムのブログです。

(m)
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