動物愛護管理法改正に向けて 「ペットオークション」

2012年の動物愛護管理法改正にともない、私の手元に、いくつか
動物保護団体の請願書、見直し案や、署名用紙があります。
内容は似通っていますが、
これら、ほぼすべての請願事項に、含まれていないもの…
それが、ペットオークションです。

ここで言う、オークションとは、インターネット上のオークションではなく、
ブリーダーとペットショップが仲介業者を通しておこなうペットの競り市のことで、
日本だけの独特のシステム。
全国に、20か所ほどあり、ペットショップの約6割~7割弱が、
競り市で子犬や子猫を仕入れているそうです。

(数字は、動物との共生を考える連絡会ニュース No.20 2008年10月
「ペットの専門店の現状と今後」全国ペット小売業協会専務理事・小島章義氏講演より)

ペットオークションについては、トレーサビリティー(繁殖履歴の追跡確認)が困難、
幼齢動物へのストレス、感染症対策、長距離輸送など、多くの問題があるにもかかわらず、
今まで、野放しのような状態で、ブラックボックスとなってきました。

ではなぜ、オークションは、保護団体の見直し案に含まれていないのでしょうか?

全国ペット小売業協会(ZPK)は、動物との共生を考える連絡会とともに、
ペットの深夜販売、移動販売、インターネット販売には反対していますが、
これらの販売形態は、数にすればマイナーで、
ZPKにとっても、目の上のコブのような存在。
ZPKが、死活問題として、こだわるのは、「8週齢規制」と、
「ペットオークション」です。

ほぼすべての保護団体が要望に含めていないということは、
オークションが非公開ということもあり、
それほど、灯台もと暗し的に、ひっかからない存在だったのでしょうか?
動物愛護管理法の改正論議が始まった当初(2010年夏)、
環境省の資料「制度の見直しにおける主要課題」にもとりあげられていませんでした。

また、「動物愛護管理のあり方検討小委員会」の議事録を読んでも、
ヒアリング時には、数名の委員が質問していますが、
オークションを、「動物取扱業に入れて規制、立ち入り検査して、監視すべき」
と積極的に発言されているのは、打越綾子委員ぐらい…
他の委員に、発言の機会がなかっただけかもしれませんが…

もっとも、(第3回)議事録によれば、全国ペットパーク流通協議会会長に対して、
野上ふさ子委員が、「オークション会場でも、すぐ殺処分できる施設があると
言われているのですが、そのあたりはいかがですか?」と爆弾発言され、
ペットパーク側は即座に否定しています…

気になるのは、売れ残った犬がどこへ行ってしまうのか、ということ…

ヒアリングで、ペットパーク会長は、
「もし不具合の大きな子というのは、おそらくブリーダーさんが身の回りの
ひとにとか、我々でも仕入れた子で、ちょっと販売に向かない子は、従業員や
私が飼ったりとか、そういうことで、結構対応していると思います
                          (第3回議事録)
(私が飼ったりとか…)

年に、約1万4千匹の犬が流通外として行方が分からなくなっています。

オークション側は、ブリーダーのレベルアップや犬猫の保障など、自主的にさまざまな
改善対策を施しているとのことで、
小売業側は、オークションにより、安心して、質の良い犬や猫を入手できるとのことですが…
このオークションの問題は、実は、根深い問題を内包していると思うのです。

オークション市場について、一般市民にまで、知られることになったのは、
昨年の秋に出版された、
「犬を殺すのは誰か ~ペット流通の闇~」太田匡彦著(朝日新聞出版)
によるところも大きいと思います。      (m)  

                          つづく
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ぴー  TVでバードウオッチしてるの…

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