太地喜和子~サヨナラ、幸せは私には必要でない~

11月23日21時~NHK・BSプレミアムで放送された
「邦画を彩った女優たち 第3夜 太地喜和子」を観ました。

「情念の女優」という言葉がやはり似つかわしい・・
映画というより、舞台女優というイメージが強いのですが、
映画にも、TVドラマにも、数多く出演されていますね。

kiwako0098太地

番組の中で、自筆の手紙が紹介されていました。
(松雪泰子さんの朗読、良かったです)
命がけの恋愛をするたびに、心が燃え尽きてしまうのか、
「私の許に帰って来る男は、ただの一人の男になった・・」
「この世界は窮屈で、私には合わない」
と、女優にもどり、恋愛を仕事に昇華させていった彼女・・。

女の業を、演技というよりは、天からさずかった感性で、体現していた女優。
まさに、天職。
その全盛期の舞台を、国外にいたために見られませんでしたが、
突然の死には本当に驚きました。

あの夜、「唐人お吉」の芝居を伊東で終えた後、数人で飲酒、
車ごと伊東の海に転落して溺死。享年48歳。
翌日は、お吉の出身地である下田での公演が予定されていました。

その一寸前、私はたまたま下田を訪ね、「唐人お吉」に関心を持って調べていたので、
吉と太地に、いくつもの共通点があることに、因縁めいたものさえ感じました。
まず、下田で、残されている吉の肖像写真を見たとき、
その雰囲気が、あまりにも太地喜和子に似ていたこと・・

吉は大雨の夜、下田を流れる川に入水自殺しました。
ハリスの妾となったために、人々から蔑まれて生きた吉の晩年は本当に悲惨で、
酒におぼれ、身体の自由がきかず歩行に支障をきたし、最後には乞食の群れに
加わって・・
(しかし、実際に「妾」となったかどうかは疑問。3日ほどでヒマを出されています)

それでも、吉は自分を罵倒して石を投げてくる子供たちに、うなるように
立ち向かっていった、との記録が残っています。

太地喜和子は緑内障を患い、このころ、あと2、3年で失明するかもしれない、と
宣告されていたそうです。
番組も、太地と吉の共通点に触れ、二人はともに48歳で死去したと述べていましたが、
これは違います。吉は50~51歳だったはず。

残念なことに、太地喜和子が演じた吉を見ていないのですが、
番組中、親しい友人でもあった作家によれば、
虚実の境を越えてしまい、まるで吉が乗り移ったような、
吉、その人であるかのような、凄惨な、見ていても辛くなるような舞台だったそうです。

「昭和」が匂いたつ、珠玉の女優でした・・

kiwako992藪の中の黒猫 太地喜和子を一躍有名にした「藪の中の黒猫」


kiwako0099太地 子供 こんな子供の頃の写真も・・



(m)
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