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【動物愛護管理法改正】~ペットオークションの実態~

ペットオークション(セリ市)の実態に関する記事。
(「WEDGE」より)

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ペットもセリにかけられる
生体情報が追えないオークションの実態


WEDGE Infinity 2011年12月20日(Tue) 成田 司

(以下、引用)

課題の多いペット業界。私はペットに関する様々な仕事に携わり、
業界ならではの「常識」や「慣習」をみっちり経験してきました。
・・(中略)・・
生体市場(ペットオークション)に関して、私が見てきた実態、よくある様子をお話しします。

 市場は会員制で、動物取扱業者の登録がないと利用できません。
逆に動物取扱業者であれば、施設状況や管理状況など特に規制はなく利用できます。

入会金・年会費と落札価格に比例して設定された手数料が主な収入となっています。
平均で、週に1回の開催で、多い所では1日に約1000頭の犬猫がセリにかけられています。

 近代化された市場では、大きな画面にセリ場に連れてこられた子犬・子猫が映し出されます。
落札したい人は手元のリモコンスイッチを押して意思表示をし、
最高値を提示した人が落札出来ます。
もう少し古い設備の市場では、買い手が並ぶ会場へ
段ボールに入れられた商品(子犬・子猫)がコンベアで流れてきます。
値付けをする担当が1頭ずつつかみ上げ、
歯並びや足の関節・へその状態などを確認し初値をつけます。
セリ人の掛け声で金額が上がり始めると買い手は自分の会員番号が書かれたしゃもじで意思表示をし、
最高値で落札者が決まります。
市が終わると決済です。
売る側は支払いを済ませ商品を受け取る、
買う側は代金を受け取る(払い込みさせる)、
そして、それぞれが帰途に就く。そんな施設です。
まるで、大根やキャベツでも扱っているかのように、淡々とセリは進行していきます。

病気が蔓延するリスク

 セリを行うために繁殖者は各地から集まります。
生後45日位までは親の免疫抗体がしっかり残っているため、
伝染病にはかかりにくいという業界の常識があります。
そのため業者は、まだしっかりと離乳も終えていない(平均生後35日ごろ)日柄の子犬・子猫を連れて、
それこそ全国からやって来ます。

施設状況や管理の方法、親の状態もいちいち確認することは出来ません。

 出陳業者は受付をし、場内へ商品を運び込み開場を待ちます。
商品の子犬・子猫たちも産まれて初めて親兄弟から引き離され、
空調もままならない場所でせまい箱に閉じ込められその時を待つのです。
箱が開くと見知らぬ人間につかみ上げられ、口を開けられたり足を引っ張られたり、
暫くの喧騒が終わるとまた箱に閉じ込められ再び待たされます。
次に箱のふたが開くときは全く知らない場所、知らない人間の元へ着いた時です。

 小売店では、市から仕入れた商品は1週間ほど隔離して管理をします。
伝染病や寄生虫の可能性があるためです。

日本中から集まる犬や猫達は決して良い環境ばかりで育てられているわけではありません。
特に繁殖屋は高く売れそうな個体は自分の所で販売をし、
そうでないものを市場で捌くのが通例です。

前述の通り、親の健康管理も行わず産ませた子犬・子猫は、
体力や免疫力も弱いうえに、長旅もあって発症しやすいのです。
もし市に伝染病や寄生虫などの病原菌を持った個体がいた場合、
参加していた全ての個体が感染し、多くの小売店に蔓延してしまう可能性もあります。

オークション前の1腹買い、売れ残り目当ての業者も

 実際に私もペットショップ勤務時代に、市場由来の伝染病を経験しましたが、
管理をしていた複数の個体が一斉に発病してしまい、終息まで大変な苦労をしました。
セリに参加していた業者同士の情報から疑惑の業者の特定を試みましたが、
市場側からは通達も発症などの情報開示もまったく得られず、
推定の域を出ませんでした。
さすがに、疑惑の業者は商品が売れなくなり別の市へ鞍替えをしましたが、
後日そちらでも同じことが起こり疑惑は確信に変わりました。

 市場は会員制ですので、会員の不利になる情報はなるべく開示しないようです。
病気をもらった側はもっと不利になるのですが、
伝染病の場合、特定が難しい(確認作業をしていないため)というのが理由でした。
逆に自分が持ち込んだ時のことも想定し、
それ以上は騒がないというのも常識のようです。

 そのようなこともあり、出陳者も売れ残った商品を連れて帰ることを敬遠します。
生体市場に連れていくと何を「もらう」か分からないという事実を
業者達は常識として理解しているのです。
「ワクチンを半分量接種する」
「インターフェロンを1/5量ずつ鼻から吸わせる」、
「強めの抗生剤を注射する」など、
市場から商品を受け取った直後、病気を持ち帰らないために行う儀式のような対処法を仲間から教えてもらいました。
業者それぞれが経験から創意工夫していましたが、
効果はあまり期待できませんでした。

 これを逆手にとって、市の申し込み前や売れ残り商品を専門に仕入れする業者も、
市場には出入りしています。
ブローカーのような業者で、市に参加できない業者の注文や、
場合によって、市に出入り禁止になった業者の仕入れを行っていました。

市の前には腹での交渉(1頭の親から生まれた子供を丸ごと=1 腹)、
売れ残りは捨て値で交渉、どちらも通常価格よりも安く買いたたくのですが、
「持ち帰るよりは」と応じる業者が多いのです。

生産者情報が消費者に届く仕組み作りを

 現在流通している子犬・子猫などの50%以上がこの生体市場を利用していると言われています。
生体市場の仕組みが上述の状況で運営されているため、
そこから仕入れた個体の親の状態や飼育環境・繁殖者の情報は
小売店側でも確認できないのが実情です。
購入後届く血統書にわずかに情報が記載されてはいますが、
別の問題からこれも確実ではありません。

今の流通の仕組みでは消費者が生体のトレーサビリティを知ること自体が出来ないのです。
消費者が確認出来ない不確実な商品を目前の情報だけで販売する。
言葉は悪いのですが、これが現在のペット業界における生体の主な販売モデルなのかもしれません。

 市場という施設は、大量生産・大量販売を目的としたビジネスにおいて、
価格決定や流通の効率化の問題を解消するための優れたモデルだと思います。

 しかしそれは通常の商品に関してであり、
“命ある商品”を同じモデルで流通させるのには問題が多くあります。

“命ある商品”は購入後も“健康に生き続ける”ことに価値があります。
現状のモデルでは精神面や健康面の負担を強いる、病原菌を拡散させる、
生産現場や生産者の情報が消費者に伝わらないなど
“命ある商品”だからこそ起こる問題が社会的にも指摘されています。
その声は無視できないほど広がり、新しい法制度の改正にまでつながりました。
多くは、業者側の常識や慣習の範囲での問題です。
命を扱う側の責任として、社会的に問題点を指摘されている以上、
ビジネスモデルを健全な方向に変える努力がなければ、これからの業界の存続はないと考えます。 

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/1629
                                                (引用おわり)
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(m)
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