【動物愛護管理法改正】~検討小委員会の名言・迷言・バクダン発言集 その1~

今年、2012年の「動物愛護管理法改正」に鑑み、一昨年の夏から論議されてきた、
「動物愛護管理のあり方検討小委員会」(全25回)が昨年末に終会。
委員の皆さまの白熱した議論は、議事録からもつたわってきます。

議事録の中から、当ブログの独断で、重要な発言、思わず苦笑してしまう迷言、
そして、ギョーテン爆弾発言を、いくつかピックアップしてみました。

(注意:発言は、その真意を議事録でご確認ください)
 
*太字は当ブログ

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委員名簿・議事録・議事要旨

☆打越委員:「より実効力のある対応という話になりますと、
  (第1回)  必ず現場の自治体行政のあり方が問われてくることになる。
         そうなったときに、規制を支えるだけの人員体制があるのか、予算があるのか、
         また官を支える動物愛護推進員であるとか、
         あるいは、ほかの政策分野でもケースワーカーの皆さんとの連携があるのかどうか。
         行政側の力、どれだけパワーがあるのかによって、
         どんなに立派な法制度をつくっても絵に描いた餅に終わってしまう。
         そういうことを考えると、法改正に理想をぶつけるのはもちろん大切なことですけれども、
         どうやって実働態勢をつくっていくのか、運用を高めていくのかということも、
         あわせて議論していいんではないかなというふうに思います」

☆野上委員「ある情報によりますと、このオークション会場でも、すぐ殺処分できる施設があるということが
 (第3回)  言われているのですが、そのあたりはいかがですか
 ヒアリング           ・・・・・・・・・・・「絶対ないです、そんなことは」(全国ペットパーク 宇野覚氏)


☆臼井委員「私、7週と申しましたのは、7週と8週でたった1週間しか違わないだろうとおっしゃるかもしれませんが、
 (第5回)  実はその間のコストと人手はものすごくかかります。
        それから、本当に大きくなりすぎて賞味期限もあるので、業界を考えて50日とか7週
        とかいうのがいいかなと思ってます」

☆山口委員:「でも、私たちは逆に業界だけのことを言っているわけではなく
  (第5回) 一般の飼い主のひどい飼い方も取り締まるべきだと思ってますし、
        愛護団体という名のもとで多頭飼育をして、周りに自分はいいことをしているとおっしゃいながらも、
        周りに大変な迷惑をかけている方々もいらっしゃる。
        その方々を私は愛護団体とは思いませんので、
        そういう方々も同じようにやはり規制はされるべきだというふうに思います」
    
☆林委員長:「・・・取り締まる行政官がしんどいだろうと思います。
 (第5回)  手がないというか、本当に今、地方行政も大変ですし、それだけじゃなくて、
         取り締まる対象者の中に怖い人がいるということが
         やっぱり大きな要因になっているだろうということも、
         あまり表に出せない話ですけども、あると思います」


☆日本動物霊園連合・廣瀬氏:「ワンちゃんなんですが、まだ亡くなられていないのに関わらず、葬儀を依頼。
    (第6回)            最後に火葬場でご遺体の確認をとるのですが、
     ヒアリング          そのときに生きていることがわかりましたので、その方をすぐ追いかけまして、
                     車のほうで責任をもってお渡しし、ナンバープレートを控え、
                     その施主さんの明記された受付用紙を警察に提出させていただきました。
                     あともう一件は、チンチラなのですが、1年に10回、20回程度、
                     数年、見えた方がいます。
                     チンチラが黒いビニールでまかれているものですから、
                     あけてみたところ、毛皮がはがされているのです」

☆日本ペット訪問火葬協会・藤本氏:「これはご自宅のほうにお伺いした際の実務としての経験なんですが、
    (第6回)              例えばケージのところから顔を出したまま亡くなっていて、
                        そのまま放置されていた。
     ヒアリング             大切に飼われている方というのは、亡くなったペットちゃんを、
                        きれいにふいてあげて、整えて、ご飯もお供して、
                        お花がそばに置いてあって、というのが大体一般的なんで
                        が、そうではない、亡くなって、
                        死後1カ月もほうっておくといった方々もいます」

☆加隅委員:「愛護団体に特に私が問題に感じていたのは、やはり専門知識の不足というところです。
 (第6回)  いろいろな内容で活動がされていて、基準もばらばらだったり、
         活動レベルというのもばらばらで、中にはやはり感染症の蔓延とか
         飼育環境が劣悪というところに実際に触れる機会もありましたので、
         ぜひ登録制を進めてほしいとは思っていたんです」

☆浦野委員:「トラフィックという組織を実は存じ上げないので、まずそこから聞きたいのですが、
  (第7回)  この組織は、何らかの権限を持っているような組織なのか、
         それともボランティアで構成されているのでしょうか」

☆トラフィック・金成氏「違法に連れてこられてしまったものは行き場がないケースが多く、
  (第7回)       措置としては生きたものであれば動物園に引き取っていただくケースもありますが、
   ヒアリング      例えば飼育するのにもお金もかかりますし人手も必要です。
               それが十分にできていない問題などもいろいろあります。
               原産地に帰すということも選択肢としてはあるのですが、
               実際に行われることはほとんどありません。
               受け入れ側の準備ができていないため、帰されることもあまりなくて、
               ある意味で行き場を失ってしまう。
               そこで差し止められた動物は行き場を失ってしまうということ。
               それが、密輸されてしまった動物の非常に苦しいというか
               悲しい現状なんですけれども、
               そういうことが今、大変問題になっています」

                        

☆日動水・北村氏:「ワシントン条約の緊急保護動物はどうなっているのかと、さっきお話がございましたが、
  (第7回)     ・・(中略)・・平成20年度中に引き継いだ受託動物で、哺乳類95、鳥類69、爬虫類800という、
  ヒアリング    1,000点近くが日本の動物園、私どもの会員も施設で扱っている点数でございます。
            この感染症法等がちょっと変わりましたので、現在、経済産業省さんとの間で、
            お預かりできるのは爬虫類、魚類等でございまして、
            哺乳類、鳥類等はすべて検疫で証明書がついていませんから、全部処分されております」

☆山崎委員:「正直言って動物の世界でプロと語っていらっしゃる方々の情報のレベル、
 
 (第9回) 特に時事問題等に関する情報のレベルというのは、常日頃から非常に低いと思っています。
        これは動物園関係者も含めてです
・・(中略)・・
        動物の世界であろうと、獣医療とか人間の医療のような科学の世界であろうと、
        情報というのは日進月歩なので、それでお金をいただいている方というのは、
        それを知らないことは罪になると私は思っています。
        知っていく義務があるということです。
        正直申し上げまして、私はここに座らせていただいておりますけれど、
        公的な資格は一切持っていません。いわば一般の主婦です。
        私自身、個人的に学会に顔を出したり、ネットを調べて、
        自分で得た情報をこちらでディスカッションの中に加えさせていただいているのですが、
        動物でお金をいただいている方々というのは、
        私がここで披露している情報以上のものを持っていていただかなければ困る
        というふうに思っていますので、
        その辺をどういうふうに検討するかということは、大きな課題だと思うのです」

☆臼井委員:「安くても高くても、やっぱり切れば血の出る生き物だと思います。
  (第9回) ですから、時間をかけなくてもいいですから、文章だけでも構わないので
         口頭での説明はなくても、もしかしたらいいかなとも思っています。
         要は、テレビを売ったときに、何か使用説明書がついてきますよね。
         ああいうものがあればいいかなと思います。

☆斉藤委員:「行政の立場から言いましても、
  (第10回) この辺(=飼養施設)を具体的に数字化されるということは非常に仕事がしやすい、
         指導しやすいというふうに思っております

              

☆山崎委員:「どうしても私はいま一つ、死体をこの中に入れるということが(=ペット火葬業を動物取扱業に入れる)、
  (第11回) 動物の福祉を守るという法律の中になじまないような気がします・・(中略)・・。
         はっきり申し上げて、これは例の埼玉の事件が発端なのです。
         一部の国会議員さんなども、それに対してお触れになっていました。
         私は英国の危険犬種法ができたときと同じように、これは集団ヒステリーだと思います。
         英国の危険犬種法ができて今や撤回できないですが、
         あれは天下の悪法と言われているわけです。
         たまたまピット・ブルがものすごい事件を起こしたために、
         そういった飼育禁止令というのが、一回で国会を通ってしまった。
         私は、この埼玉の事件というのは
         それに等しい集団ヒステリーが社会に起こっているというふうに見ており
         ますので、果たしてそれに乗っかっていいものかどうかということに対し、
         個人的には疑問を持っております」

☆山口委員:「・・動物愛護団体もNPOをとっているからと名前だけで判断するのはとても危険だと思います」
  (第12回)

☆山崎委員:「当然のことながら、有罪判決を受けた人間が下に潜ることは十分に考えられますので、
  (第12回)例えば共同出資者としても認めない、その人の名前が動物取扱業の登録事業の中に
        登場することを許可しないというぐらいの罰則が必要になってくるのではないかと思います。
        過去にも動物系の団体で、訴えられてからそこの理事長が降り、
        でも関わり続けたというケースがたくさんございますので、そういう意味では、
        そこを防止する必要があると思います。・・(中略)・・
        登録取消しとか登録拒否に加えて、さらに罰則としては
        罰金刑や実刑というものを引き伸ばしていくよりも、今後飼育禁止というふうにする。
        個人の飼い主に対してもそうですが、虐待罪そのものがかなり重篤であれば、
        一生涯飼育禁止、あるいは向こう10年間犬は飼育禁止。
        これは今の英国法に習って申し上げているのですけれど、
        それが最も効果的であるということが、実はさまざまなほかの国で言われているケースでございます」

☆磯部委員:「・・先ほどから山崎委員のお話を伺っていて、
  (第12回) 基本的な発想がアングロ・アメリカ的という感じがしました」


☆打越委員:「廃業したとき、例えば100頭とか200頭とか置かれている犬や猫をどう保護するのか。
 (第13回)  動物愛護団体の方からお叱りを受ける意見かもしれませんし、
         語弊があるかもしれませんが、いきなり廃業にできないという話が出たときに、
         劣悪な環境で置かれている犬や猫を、
         毅然として引き取って致死処分することはあり得ないのでしょうか。
         といいますのは、本当に糞尿まみれでものすごく狭いケージで毛玉がどろどろ、
         足も炎症を起こしているというような犬や猫が置かれているとすると、
         それは保護すべき対象というか、
         既に虐待を受けているというふうに定義を考えることができるのですね。
         今、虐待されている犬や猫がそこにいる。
         その虐待状況を続けることと、それから保健所で引き取って致死処分をすることと、
         どちらが残酷なのだろうかということについて、私はいつも自分でも結論が出ないのです」

                                                 (以上、引用)
*******************************************

動物取扱業のヒアリングの際は、委員会が、かなり盛り上がったようです。
火葬業界からは、驚くべき実態も明らかにされました。

一般的に、犬猫関連の委員は、野生動物の取引や扱い、動物園などのissue
についてはテンションが下がるようで、
第7回の動物園関係者他のヒアリングは、委員6名が欠席。
(たまたま都合が悪かったということもあるでしょうが・・)
広範な分野をカバーするという面で、野上委員の知識の蓄積が際立ちます。

驚いたのは、ワシントン条約に違反して密輸され、摘発された哺乳類、鳥類がぜんぶ処分されているということ!
希少動物を処分しているのですから、由々しき問題です!
(トラフィックという世界的なNGOをご存知なかった浦野委員にはちょっとびっくり・・)

山崎委員は「自分は一般の主婦」と謙遜されていますが、小動物に関しては、日本でも
指折りの専門家です。欧米の動物福祉に精通されていますが、ややもすると、
守旧派から、論拠が欧米にかたよりすぎとの批判を受けてしまいます。

火葬業を取扱業に入れるか否かについて、委員会においては、
動愛法は「生きている動物」のみを対象にするという意見も複数ありました。

臼井委員(日本愛玩動物協会)の「賞味期限」発言・・ちょっと無神経ですね。

しかし、動物取扱業者は、なぜ、ワンちゃん、ネコちゃん、ペットちゃん、と言うのでしょう・・
お客にコビを売っているのか・・・
環境省のお役人も言っていたような気がするし、
ボランティアまで、ワンちゃん、ネコちゃん、ワンコ、ニャンコ、ですから・・。
いつから、こんなふうに言うようになったのでしょう?
一般の飼い主ならまだしも、
ボランティアまで、業界語、幼児言葉をつかうのはどうでしょうね・・
(ちなみに、「犬の気持ち」「猫の気持ち」という雑誌は、あえて、使わないようにしているとか・・)

大震災前、3月までの議事録から拾ってみました。
後編は、また近日中に・・

(m)
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