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【動物愛護管理法改正】~8週齢のジレンマ~

1月20日にひらかれたペット法塾主催の意見交流会(於:衆議院議員会館)。
渡辺眞子氏(「動物愛護管理のあり方検討小委員会」委員)によれば、
「委員会で、8週齢を支持したのは、たった3名(渡辺氏、野上氏、山口氏)」とのこと。

8週齢規制について議論された「第5回検討小委員会」の議事録には、
8という数字を明快に口にすることをためらった動物福祉系委員の意見が記載されています。

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水越委員「やはり社会化ということを考えたときに、親と兄弟といる、
 これは非常に重要なことであるんですけれども、もう一つ、どれぐらい、やはり人間に慣れているか。
 人間とともに生活しているかというような点。

 あと、もう一つは、この時期には、排せつの習慣も、犬や猫につきますので、
 非常に狭いケージの中で飼育されていた場合、
 適切な排せつの習慣が犬や猫につかないという問題があります。
 
ですので、週齢のことを話すときに、おのずと社会化ということを考えるのであれば、
 例えばどれぐらいの人数が世話をしているのかであるとか、
 あと例えば、どれぐらいの広さの場所で飼育されているのかということを、
 同時に議論することが必要なのではないかというふうに、個人的には考えております」


山崎委員「・・(前略)・・私としては、実験動物のこともそうなんですけれども、
 愛護法の中で、すべてこういった細かいことを入れていくことが可能なのか。
 そうでなければ、本当に別法的な形で、犬猫の繁殖施設に関する制限措置というよりも、
 運営規約のような法律をつくるということも一つの手ではないかというふうに思っております」

打越委員「・・(前略)・・例えば8週齢というふうに、
 数値を入れないでおいた方がいいのではないかと思う根拠は、
 本当に質のいいブリーダーさんのところで8週間飼ってもらって、
 それからペットショップに来て、一般の家庭の飼育者のところに来るのであれば、
 それはずっとお母さんと一緒にいられて、優しいブリーダーさんのところで育ってよかったね
 という話になると思うんですけれども、先ほどの水越委員がおっしゃったとおり、
 母猫や母犬でも、ケージの中でずっと飼われていたりで、
 床はもうコンクリートのままみたいな劣悪な施設で飼われていると、そのこと自体が気の毒でならない」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

つまり、上記の意見は、「8週齢」のみが一人歩きしてしまうことへの懸念です。
人との良い関係、きちんとしたケア、
飼養環境や施設は良好であるのかどうか、
「飼養施設の数値基準」も合わせて論議されましたが、
8週齢規制が定められても、劣悪な環境に、より長く置かれてしまうなら、元も子もありません。

「8週齢規制」は、「飼養施設の基準」や人との関わり方と組み合わせて検討される必要があります。

しかし、野上委員によれば、
ここで8週齢という言葉を入れることによって、
これからは幼い動物が売られているのが変だと思う消費者が増えてくるに違いありません。

そうしてそのことによっていろんな問題が解決されていくような土壌ができると思うんですね。
消費者教育としても、そういう具体的な数値を入れて、
こんなに幼い子供を売ってはいけないんだということが
一般的な知識として広がってほしいなというふうに思っています。
ですので、自主規制の云々の前に、やはりきちんとした規制があってこそ
全体の業界がレベルアップしていくのだろうと思います」
 
8週齢と社会化という問題は、一般の飼い主には未だあまり浸透していません。
説明を受ける国会議員も、実のところ、ピンと来ないのではないかと思います。
そこで、先ず8週齢規制を定めることにより、幼い動物を買うと、トラブルが起きやすいということを、
飼い主(消費者)にアピールしていく・・。

ペット法塾の意見交流会で、自民党・松浪ケンタ議員が、
先ずは動物の「戸籍」を作らないと、8週齢規制ができてもザル法になると発言されましたが、
この「戸籍」とは、厚労省所管の狂犬病予防法にもとづく犬の登録を指していたようです。
検討小委員会で論議されていたトレーサービリティーは、
飼い主に渡る前に、マイクロチップなどを繁殖犬や子犬、仔猫に装着する必要性で、
これについては、獣医師会をはじめ、多くの保護団体が要望しています。
(原発警戒区域の状況を見ても、犬の登録は登録で、強化されるべきですが・・)

時間がかかっても、トレーサビリティーは確立していく必要がありますが、
だからといって、それが確立されるまで、8週齢に規制しても意味がないという考え方には賛成しかねます。
(12週齢を推奨している獣医師も多いのです)

規制を作れば、悪だくみをして、ごまかそうとする人間は必ず出ます。
しかし、だからといって、規制をしなくてよい、という論理にはなりません。
安易な新規参入を抑止する効果もあります。

TVニュースで、大手ペット小売業の幹部は、
「8週齢になれば、その分の手間が上乗せされて価格が高くなる」と・・。
しかし将来、問題行動が出るより、いいのでは?
「日齢をごまかす業者が出るのは困る。皆が一斉に守るならばそれでもよい」との話。

8週齢(56日)と共に、飼養施設の数値基準、さらには、繁殖の制限、
トレーサビリィティーの確立も、包括的に推進していただきたいと願っています。
これが実現できれば、大改正となりますが、
環境省の姿勢を見ていると、小幅な改正にとどめたいような向きも・・。

ただ、こうした改革を一挙に行えば、
ブリーダー崩壊があいつぎ、動物の命も危険にさらされることになるので、
一定の移行(猶予)期間を設けて、
行政の態勢も整えつつ、実施すべきではないかと考えます。

120203_0421~02
  ばぁ~!

(m)
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テーマ : 動物愛護
ジャンル : ペット

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No title

本当ですね。今は施設設備基準、大きさ等もはいっていませんし
施設ごとに消毒もばらばら

すでにもう頭数をごまかして登録してる業者もいるし。
頭数確認もしないから当然です。ごまかしの多い業界ですね。
尼崎の件もありますが、頭数確認にゆきうちですべきですし、
手が足らないなら市民サポーター愛護推進委員で虐待部門を
作って監視できるシステムにしてほしいです。

今は苦情をいってもちょっと注意にいくだけです。
摘発なんて何十回いってもしてくれない所がほとんどじゃないでしょうか?何のための法律でしょうね・・・。悲しい。
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