【秋田八幡平クマ牧場】~県がクマの譲渡方法などを協議~

県、クマの譲渡方法など協議へ

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20120612-OYT8T01272.htm
(6月13日 読売新聞より転載)
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県は5月8日、阿仁熊牧場を所有する北秋田市に電話でクマの引き取りを打診。
同23日には施設を運営する第3セクター「マタギの里観光開発」、
同25日には同市に対し、文書で正式に受け入れを要請していた。

また、県は同16日、日本動物園水族館協会(東京都)を通じて全国の動物園にクマの受け入れを打診。
これまでにツキノワグマに限り、「日立市かみね動物園」(茨城県日立市)が若い雄、
「わんぱーくこうちアニマルランド」(高知市)が若い雌の受け入れを検討する方針を同協会に示していた。

県は今後、阿仁熊牧場での全6頭受け入れを念頭に、他の動物園と調整を図る。
秋田八幡平クマ牧場のクマの所有者で、業務上過失致死容疑で逮捕された長崎貞之進容疑者(68)と
接見可能になり次第、弁護士などを交えて譲渡方法や譲渡先などについて話し合う。

他施設への移送に県費は使わず、動物愛護団体の寄付金などで賄う方針。
県生活環境部の佐々木弘次長は
「輸送費や気候、環境面からも県内移送が良いとは思うが、国や日本動物園水族館協会と連携して
より良い譲渡方法を模索したい」としている。

一方、阿仁熊牧場での受け入れ可能との表明を受け、
かみね動物園は「どこが受け入れるのがベストなのかが大事。まずは推移を見守りたい」とし、
わんぱーくは「『譲渡先がなければ』という前提だったし、高知までの輸送はクマにもストレスがかかる。
詳細な情報をもらってから判断したい」とした。

残るヒグマ21頭を巡っては、東武動物公園(埼玉県宮代町)が
「純血種のエゾヒグマの雌」に限定して1頭の受け入れを検討しているが、
八幡平クマ牧場では交雑種の可能性が高く、譲渡は難航が予想されている。

 ◇個体識別表の改訂版 県が動物園協会に提出

県は11日、秋田八幡平クマ牧場に残されたクマ27頭の年齢や身体的特徴などを記載した
「個体識別表」の改訂版を作り、
日本動物園水族館協会(東京都)に提出した。
県が同協会を通じて全国の動物園に譲渡を打診しているクマの基礎データとなる資料で、提出は2回目。

個体識別表には、ヒグマ21頭、ツキノワグマ6頭の種別や性別、推定年齢、健康状態などを記載。
同協会や北海道のクマ牧場などから
「『種の維持』の観点からも、個体情報が不明瞭では受け入れられない」との指摘を受け、
県が動物愛護のNPO法人「地球生物会議」や北秋田市の獣医師の協力で速報版を作り、
5月17日、同協会に提出した。

改訂版では「体長」「体重」などの欄を新設。
年齢が不明だったツキノワグマを7~8歳と確定し、
「有害駆除」「負傷保護」「牧場内出生」と、飼育を始めた理由も記した。
だが、ヒグマのうち10頭は推定年齢と親子関係がいずれも不明。

県は獣医師らと連携し、完全版の早期作成を目指す。
                                          (転載、おわり)
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「有害駆除」「負傷保護」・・・などの行き着く先が、コンクリートで囲われた密集飼育のクマ牧場なのです。

(m)
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No title

はじめまして 私は北海道で自然養鶏をしています。
クマ牧場の件、個体情報が不明確である以上、動物園などでは
受け入れは難しいでしょうね。私のところにも鶏を飼育できなくなったので引き取って欲しいといってくる方がたまにいます。私のところは生産農場なので、個体情報がわからないとか、病気の有無やワクチンの接種状況が不明、とにかくかわいそうだからおねがい!なんて言われても難しいんですよね。病気の侵入防止についてとか、うちで飼育している群れにほかの鶏をいれることでの序列の乱れや生産性低下などを丁寧に説明して納得してもらうしかないのですが、たくさんいるんだから1羽や2羽くらいいいだろ?なんて人がいるのが残念です。他人がどんな餌をあたえたかもわからない鶏だと食用にするのも嫌です。自分のところのなら安心してと殺してたべれるんですけどね。

No title

さら様

興味深い情報をありがとうございます。

八幡平の大多数は交雑グマで出自の記録も残されていないそうですから、
動物園としても引き取るのは難しいでしょうね。

人間は牛や豚、鶏の命を戴いて生きているのに、家畜のことや、畜産業について、ほとんど関心も知識もない・・
(自戒を込めて)ということは、教育の場も含め、学ぶ機会や発信も少ないということですね。

バタリーケージなども問題視されていますが、欧州で確立された「五つの自由」の原則が、
畜産動物にも、家庭動物、実験動物にも適用されるよう願っております。

No title

コメントありがとうです。私の住む町の近隣にはクマは生息してませんが、国道を越えて山側に数キロも入るとそこは道内でも第一級の生息域となっています。たまにバイクで林道ツーリングにいくことがありますが、幸いまだ遭遇したことはありません。ただ、糞などの痕跡は何度も見てきています。で、私は道内に住んでいながらヒグマについてわからないことが多いと感じていた矢先、図書館で見つけた「クマにあったらどうするか」姉崎等著 という本が非常に勉強になりましたよ。機会あれば読んでみてください。アイヌの血を引いた狩猟者の立場から書かれたもので対談形式で一気に読めました。私も鶏との関係性を考えた時、この著者と近い感覚だなぁと感じました。ヒグマの習性やアイヌとの関わりなんかもかなり詳しくかかれてます。

Re: No title

> >
> 御本の紹介、ありがとうございます。図書館で所蔵しているか、調べてみます。
>
> かれこれ十年以上前になりますが、長野県を訪ねていた折、ツキノワグマの親子と出会いました。
> 前方10m位の所に佇んでいました。コグマは既にかなり大きかったです。
> ケモノ臭が強く、それでクマがいることが分かったのですが、
> やってはいけないこと(クマに背を向け走って逃げる)をやってしまいました。
> 幸い、すぐ近くの建物に入って事なきを得ましたが・・。あせっていたのでしょうね・・気をつけたいと思います。

No title

> やってはいけないこと(クマに背を向け走って逃げる)をやってしまいました。
> 幸い、すぐ近くの建物に入って事なきを得ましたが・・。あせっていたのでしょうね・・気をつけたいと思います。

運がよかったと思いますよ。
たぶん母熊はあまり若くないのだと感じます。
数年前に父の務める会社敷地で下請け会社の社員2名が昼休みに山菜取りに鈴ももたずに入り、一人が行方不明に。翌日、頭と大腿部筋肉を食われた状態の遺体が土をかけられて発見され、その日のうちに若いヒグマが射殺されました。これは鈴も持たずにヒグマと急接近して、現場の状況から背中を見せて逃げたため襲われたようです。
逃げるという行為によって熊は「人間は思っていた以上に弱い」と考え、次に人に遭遇した時により積極的な行動にでる、人を恐れない熊になる可能性があります。熊に限らず動物に弱い面を見せることで上下関係を構築させる原因になる恐れがあります。鶏でも雄の威嚇行動に怖がる女性なんかを見て「女性(髪が長い人?)は自分より弱い」と認識して女性を見かけるたびに威嚇するものまでいます。山に入るのに備えていく必要がこの先重要になりそうです。

Re: No title

さら様

おっしゃる通りで、運がよかったのでしょうね。親子でしたしね・・
クマと出会った時は仰天したわけですが、後になって、何かしら不思議な感動を覚えました。
月夜の森でフクロウが木の梢にとまって鳴いているのを見た時もそうですが・・。
いにしえの人々がクマやフクロウに神秘的、霊的なものを感じたのは分かる感じがします。

その後はクマ鈴を携えて歩き、日本クマネットワークの末端会員にもなりました。

今年はツキノワグマの出没が多くなっているそうですが、ヒグマの方はどうでしょうか。

No title

最近は毎日のように新聞にヒグマが人の生活圏に出没したという記事をみかけます。私がいまここに書いているのは、4月に札幌でヒグマの射殺映像を観て、市役所に抗議の電話(多くが本州からのようです)が殺到した件について、道民として憤りを感じていたからです。道として駆除から防除を重視した対策を行っているなかでも、駆除しなければいけない役所や猟友会を「安全な場所」から批判をすることに怒りを感じます。もっと山間に住む道民の不安や、組織の減少が叫ばれる猟友会の今後も考えて欲しいのです。完璧な防除対策にも金がかかりすぎます。零細な農家や道の財政では手がまわりません。
また、ヒグマをツキノワグマと同じように捉えていることも問題です。先日、山間で働く知人に「熊森協会」のどんぐりを撒く活動を話したら非常に怒っていました。環境や動物のことを無視した餌付けだと私も思います。この団体が北海道で活動を始めたらとても不安です。

さら様

 さら様、八幡平クマ牧場のクマと共に生きてゆきたい秋田県に住むじゅんです。アイヌモシリには、ヒグマの母さんと呼ばれる前田菜穂子さんがいらっしゃいますね。

 『よいクマ わるいクマ』はヒグマと人が共に生きてゆくときの支えとなる良書でした。前田さんのような方に、ヒグマのことを学びたいですじゅん

 

No title

http://www.youtube.com/watch?v=F5_N5_H35NY&feature=related
猟師の教える命の食べ方1~3までありますが、興味深い内容でした。
ツキノワグマも地域によって激減しているところとそうでないところがあるようです。
国内の捕殺地域は福井や新潟のような微増地域のようですね。

No title

あともうひとつ ツキノワグマと人との共存策についての質問
やりとりです。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6262348.html
これもなかなか勉強になります

Re: No title

さら様

情報ありがとうございます。

> http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6262348.html
> これもなかなか勉強になります
        ↑
参考になりました。
今年は、とくに東北~北関東にかけてツキノワグマの目撃情報が多いそうです。
クマの出没はこれからがピーク・・

一昨年、捕獲されたツキノワグマは3,503頭、その内、3,039頭が捕殺され、
ヒグマの捕獲数は517頭、うち、514頭が捕殺されました。(環境省データ)



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