NHK「平清盛」が面白くならなかった理由

毎年、NHKの大河ドラマは初回を見て、一年通して見るかどうか決めています。

ところが今年、「平清盛」の初回を見逃し、第5話ぐらいまで録画し、一気に見たのですが、

すでに、「画面が白くて見づらい」「松山ケンイチがわーわー、バタバタやっているだけ」など、

評判は芳しくなく、視聴率もじりじりと下がり続け、遂に歴代大河のワースト視聴率を達成。

こうなると、一話に6千万円も投じているそうなので、なぜそんなに不評なのかを探りたくなり、

29話まですべて視聴。つまり、NHKにとっては嬉しい視聴者の私。・・が、

前回、成海瑠璃子のクセ毛騒動やら、後白河上皇と手を取り合っての婚礼があまりにマンガ的で、

せっかく、平治の乱で少し持ち直したかのように見えたのに・・

気がついてみると、すでに撮影は終盤に入りつつあり、

今からでは面白くしようにも手遅れなので、記事のタイトルを過去形にしました。

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「面白くならなかった理由」

チグハグ
 出来としては昨年の「江」(見ていません)よりはマシだそう。
 高尚なドラマを狙っているようだが、時代劇に不慣れなトレンディー系を視聴率対策として多く起用。
 
 タイトルバックからしてチグハグ。弓を射る勇壮な清盛の実写とアニメ的なCG..笹の枝で遊ぶ子供?
 音楽もチグハグ。

★ 平清盛を主役として描いていない
  松山ケンイチは、彼に適した役を演じれば魅力的な俳優だと思うが、清盛役はミスキャスト。
  清盛の野心や英知、苦悩や狂気など、裏腹な表現ができず、演技が単調。
  眼が柔和で、いい人すぎ。子供っぽく、歳もとらない(清盛が変貌していく様子がない)

  しかし、それでも、制作サイドは彼を主役(軸)としてストーリーを展開すべきだった。
  ドラマ開始早々から、清盛は常にワキのポジション。
  実質的な主役は週がわり。父の忠盛(中井貴一)、鳥羽上皇(三上博史)、西行(藤木直人)、
  弟の家盛、藤原頼長(山本耕史)、信西(安部サダヲ)・・
  このところ源義朝(玉木宏)が入魂の演技で主役のポジションだったが、自害してしまった。

  つまり、大河なのに単発の作りで、視聴者はだれに気持ちを寄せて見ればいいのか・・。
  (本来なら、清盛のはず・・)
  しかも、単発の作りのため、ストーリーにうねりが生まれず、次回へのワクワク感がない。

  この制作チームは、武士サイドよりも、平安貴族の権力闘争や摩訶不思議な慣習に興味があるようで、
  貴族側に上手い役者を起用、演出も凝っているが、
  頻繁に登場する和歌や舞いで、ドラマのテンポが落ち、視聴者の集中力がとぎれる。
 
  脚本が骨太でない。人物ひとりひとりや細部を描こうとしすぎて散漫になっている。
  貴族、皇族のセリフが上手いが、武士のセリフは単調。時に、教科書的。
  
  セリフをしっかり聞いていても、なぜ、そうなったのか、話のスジが不明なことが多い。

  「平清盛」に対しての歴史的な(教科書的な)イメージを打破するのが狙いならば、もっと
  圧倒的に魅力的なヒールにすれば面白くなったのでは?
  (松山ケンイチでは難しい・・)
 
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 ドラマでよく耳にする、「新しい世をつくる」「武士の世をつくる」の目標には程遠い人物像であり、

 描き方であり、貨幣を流通させ、貿易を発展させたとはいえ、清盛はやはり、

 貴族社会の末裔のイメージ濃厚。

 演技派はすでにほとんど消え去り、

 清盛の弟たちや息子たちが希薄な存在なので、今後は義経や弁慶だのみになるのでしょうか?

 せめて有終の美を飾っていただきたい・・一視聴者の願いとして。

(それにしても草食系の昨今、若武者のセンも細く、軽いですね・・)

 ちなみに、最近の大河イチオシは「風林火山」(Pは若泉久朗。「クライマーズ・ハイ」)。


 ★「平清盛」ベスト・アクター(意外性・新境地)は三上博史(鳥羽上皇)・山本耕史(藤原頼長)
  松田翔太(後白河上皇)。宮中に軍配あり。
 
(m)
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