動物との共生フォーラム

Friends of Nature & Animals Forum

【原発警戒区域 動物救援】「希望の牧場」7.28公開討論会 視聴記録

2012年7月28日(土)、会場には伺えませんでしたが、「希望の牧場」の
公開討論会をUstreamで視聴しました。

この公開討論会の主旨は、7月上旬、南相馬市で開かれた意見交換会において、
獣医師会から提案されたプロジェクトに関し、関係者、畜産農家、サポーターとの意見交換です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
プロジェクトの概要
(1)被ばく家畜の“家畜”としての再生の模索
(2)耕作放棄地の保全管理などへの活用
(3)安楽殺、解体を含めた研究への活用

みなさんはどう考えますか?
被ばく牛の生きる意味を―
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以下、出席者の発言要旨をメモしました。(抜き書きなので、録画などでご確認ください)

☆下線は当ブログ

・現在、「希望の牧場」は圧倒的なエサ不足と人手不足。昨年3.11後、家畜の地獄のような光景、
 餓死か殺処分かで追い詰められたが、とにかく生かすための第3の道を探ってきた。
 高邑勉議員、阿部知子議員などが協力。1年半が経ち、国は今なお牛を生かそうとはせず、
 邪魔者あつかいである。牛を活かすことは、人が生きる意味を探す、人生の道探しでもある。
 しかし今現在は「希望」と呼べるような状況ではない。
 国難にどう立ち向かうのか?方向性を決めたい。

 希望とは何?農家に答えられない。何のために牛は生きているのか?
 何のためにエサやりをするのか?(針谷事務局長)

・私たちは犬猫の個人ボランティアとして4人で始めた(現在は根本氏から牛の所有権を譲渡されている)。
 経済動物でなくなった畜産動物は生きていてはいけないのか?
 問題はお金とマンパワー。答えはないが、牛の終生飼育をめざしたい。
 ドヨンとした毎日だが、問題には、その都度対処したい。牛の飼養ということで公益立入りの許可は出ない。
 牛の生きる意味づけが今、必要なのか? (やまゆりファーム・岡田氏、永澤氏)

・家畜の惨状を見て、何か助けられないかと、個人として(ボランティアを)始め、その後、
 協力者ができた(家畜おたすけ隊 山岸氏)

・牛をペットのように名前をつけて呼んでいるが?(ソラ?)

・和牛には1頭ずつ名前がついている。農家は繁殖目的、ボランティアは生かしたいと・・。
 屠殺は一瞬で苦しみはない。それを否定されると畜産業は成り立たない。
 最後まで面倒をみてくれるのか? 農家自身が本気にならなくてはだめ
 今はサフアリパークのような状態。住民の一時帰宅などで苦情が出て役場が矢面に立たされている。
 (村田氏)

・東北大学・佐藤衆介先生からのメッセージ(岩手大学の岡田先生が代読)
 「殺される動物への愛護のあり方」・・ターミナルケア
 
  愛護→「かわいい」「かわいそう」→人間の満足度

  動物福祉→動物のQOLの向上→動物の満足度

  「5つの自由」の順守

(以下は岡田先生の発言)

・「希望の牧場」では高濃度の放射性物質が今も毎日放出されている。風による飛散や、雨による
  地表落下もある。牛も農家も被爆しつづけている。モルモットのようなもの。
  セシウムは消えても、ストロンチウムやプルトニウムの問題もある。
  去勢した牛75頭中、3頭の出血が止まらず、ベテラン獣医師でも経験したことのないような
  ことが起こっている。病変の報告もある。

  序列の低い牛の50%に栄養障害があり繁殖牛の栄養コントロールができず、生まれた子牛に
  問題が出ている。人手不足もある。動物福祉的に問題。

  非常事態的な牛の管理から、通常の飼養管理に移すための費用:
  
  和牛 1頭 一年30万円

  希望の牧場頭数 約400頭 → 1億2000万円

  域内頭数(繁殖を考慮)約1500頭 →4億5000万円

 スポンサーが必要。牧場の収入はまったく無い。

東京ドームの広さの飼育キャパ → 4,7頭
「希望の牧場」は 牧草地のみだと、32頭のキャパに400頭の牛がいる。

警戒区域内の牛を外に出すことは、線量が低くても、風評被害も懸念され、
東日本の畜産関係者すべてを敵にまわすことになりかねない。

農水や福島県獣医師会との微妙な関係で綱渡りをしながら努力している。

「解体」ではなく「病理解剖」・・α線、β線の影響。 

「3R]の原則の順守。

農水省は研究以外の牛の存在を認めない。

研究用として飼育するしか道はない(飼育管理、健康管理・・)

農水省を敵に回さず次のステップへ

毎年4億円を集められるのか? 出来ない夢を追う? ステップ(岐路)に来ている。

「家畜と農地の管理研究会」の設立準備をしている。
 家畜の集約化
 研究牧場にのみ支援

プロジェクトに関して、農家に確約できる段階ではない。方向性のみ。

福島県獣医師会から話が上ってこないと動けない。

農水省は牛を20キロ圏外に出さない。

(以上、岡田先生)

・農地保全を目的としたい。殺処分は役場の人たちの精神的な苦労が大きい。
 帰れなくても、住民の心の苦しみを軽くしたい(家畜おたすけ隊)

・私は牛を圏外に出したい。痛みの伴わない研究を望む。今まで大きな団体が入って来なくて不安
 だったので、今回の獣医師会の申し出はうれしい(池田牧場)

・最近、福島牛の売値は6割水準にまで回復。100ベクレル以下でないとだめ。
 行き場のない牛たちをどうするのか?
 「計画的避難地域」の牛はほとんどクリーンで市中にも出回っている。
 圏外に出して経過観察、検証できないか?
 現況、二本松で受け入れ可能。
 20キロ圏内というだけでNGなのはおかしい。(村田氏)

・「希望の牧場」の適正頭数は今の半分。エサ不足!
  適正にコントロールできる数にまで減らしたい。
  浪江の70%は汚染がひどい・・・帰りたい農家の復活はありえるのか?
  餓死と殺処分による精神的な挫折は大きく、復活はない、と思う。
  10何件の農家が残り、被爆しても、牛とともにがんばってきた。
  金をもらってあきらめるのか? 心をつないで立ち上がるのか?
  町を巻き込んで、畜産業の復活に尽力したい。
  現場的には、被爆メモリアル・サファリパークの構想も。
  仮設に住みつづけ、人生折れる人も・・
  警戒区域はやっかいもの、邪魔者として、地域も人も捨てられるのではないか?
  可能性があるなら・・・
  東電、国、放射能との闘い・・おいしい話は無い。自らアタック。
  農家は散らばっており、どこに避難しているのか分からない・・
  水田放牧は管理者の被爆が心配されるが、原発作業員の被爆を考えれば、あとの人生20年として
  被爆は覚悟。バイオ燃料などの可能性もある。 (吉沢氏)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 Ustreamは第一部のみ。

(m)
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