地域猫の減らし方

1997年頃、横浜市磯子区で始まったとされる「地域猫」ですが、

その後、TVで紹介されたり、動物団体などの活動を通して都市部で広がり、

自治体でも奨励されるようになって、耳なれた言葉になってきました。


同時に昨今、野良猫にただエサを与えるだけの行為を「地域猫活動」と誤解している方々もいるようです。


地域猫活動と聞くと、ネコ好きの住民がグループを作り、団地や公園、商店街や下町の住宅地などで、

近隣の了解を得たうえで、不妊去勢やエサやり、清掃などを交替でおこなうのが定番のイメージですが、

これは、ふだんからの近所づきあいがあってこそ可能なこと。

飼い主のいない猫の世話を通じてお付き合いが始まることもありますが、

一戸建ての多い都会の住宅地では近所づきあいがなく、個人が自宅の庭などで野良猫にエサを与えており、

これらは「外猫」と称されますが、

どの家が与えているのかも、塀や壁などの遮蔽物でよく分からず、住人の顔も判別できない状況では、

定番どおりの「地域猫活動」を行うのは難しいのが実情です。

そこで、動物愛護推進員などが、そうした住民からの相談や、苦情が出た地域へ赴き、少しずつ住民の

グループ化を図り、共同管理飼養を進めたりするわけですが、

中には意気揚々と近隣の家々に「これから地域猫活動を始めますので、よろしくお願いします!」

などと挨拶をする方がいらっしゃいます。

けれど、もしネコ嫌い、動物嫌い、迷惑を受けている住民がこんな挨拶を聞いたら、

「野良猫を増やすつもりか。とんでもない!」

と誤解されたり、反発されて対立を生むことにもなりかねません。

そこで、まず初めの挨拶は、

「野良猫の被害を減らすために、不妊去勢をして猫の数を減らしたいので、ご協力をお願いします」・・

これに文句を言う人はまずいないでしょう。

猫による迷惑を受けている人と地域猫活動者の望むところは一致するはずです。

飼い主のいない猫を減らすこと。その為の地域猫活動です。

猫だけのことを考えては絶対に成立しません。猫嫌いを猫好きには変えられなくても、、

自分の周りの猫の数が減っていけば、猫嫌いの住民も少しばかり猫の存在や活動を認めてくれるでしょう。

地域猫活動を長続きさせるにはまた、人づきあいにおいて、気長な努力や自制心や辛抱が必要となります。

グループのメンバーが金銭的なことや、考え方のちがいなどで対立し、抜けてしまうかもしれません。

ある日、突然、転居したり、病気になる可能性もあります。

数人で始めた活動が、結局1人~2人になり、多数の猫の世話を抱えることにもなりかねません。

1年間、生きながらえることのできた猫は、適切に世話をすれば、10年以上生きることもままあります。

10年間・・ずっと猫の世話を続けられるかどうか・・。

屋外に住む猫は、常に病気や交通事故、喧嘩などの危険にさらされていますから、

子猫はもちろんですが、おとなの猫もなるべく馴らして、自分で飼うなり、里親を探す不断の努力が必要です。

少なくとも、病院に連れて行ったり、年をとったら自宅に引き取ってやりたいものです。

そのように考えると、公園などで、グループで世話するよりも、

実は、個人が外猫として不妊去勢をして世話をする方が馴れやすく、家猫にもなりやすいのです。

(但し、猫を集めすぎないように!)

何軒かの家が共同で管理飼養する猫もまた、「地域猫」と言えるのではないでしょうか。

その地域に合ったかたちでいいと思います。


地域猫:参考
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E7%8C%AB

(m)
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 動物愛護
ジャンル : ペット

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

動物との共生フォーラム

Author:動物との共生フォーラム
東京都


すべての命に人道的な配慮を。


★リンクフリーです。転載はご自由に。

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
カテゴリ
最新記事
最新コメント
旬の花時計 V2
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR