原発警戒区域のペット救援~行政と保護団体の対立~

警戒区域 愛護ジレンマ   ペットを守れ X 違反侵入ダメ
 
2012年11月15日 朝日新聞(夕刊)より抜粋
http://www.asahi.com/national/intro/TKY201211150958.html

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東京電力福島第一原発事故の警戒区域に残されたペットを保護する目的で、動物愛護団体が、

許可を得られる立場の事業者の名義を借りて区域内に不当に侵入しているとして、

福島県浪江町が今月から規制を強めている。

国や自治体は「保護は行政に任せて」との立場だが、

愛護団体側は「動物の命を守るため民間の活動も認めて欲しい」と訴えている。

・・(中略)・・

(愛護)団体の関係者は「住民から我々にペットの捜索依頼があることを行政は知っている。

行政の保護活動では足りない。

民間にも活動ができる規則をつくってほしい」と訴える。

しかし、反発もある。浪江町によると、一時帰宅した住民から、

「家の中にペットフードをまかれたため、動物に入られ、家が荒らされた」

といった苦情が10件以上寄せられたという。

町によると、一部の愛護団体は区域内の事業者が公益目的で得た一時立ち入り許可証を借りて、

区域内に入っているという。

そのため町は今月から、立ち入り許可の運用を厳しくした。

これまでは申請内容に矛盾がない限りほとんど問い合わせずに許可証を出してきた。

それを、事業者側に電話などで活動内容を詳しく確認するよう改めた。

町民以外は、事業者や町民の付き添いがないと入れないよう徹底している。

富岡町にも住民から同様の苦情があるといい、町が対策を検討中だ。

警戒区域内のペットの保護は環境省と福島県が行っている。

昨年4月から今年10月2日までに犬と猫合わせて895匹を保護している。

また、同省などは昨年12月、16の動物愛護団体に区域内での約1ケ月間の活動を認めた。

県の担当者は「残された動物は可哀想だと思うし、助けたい気持ちは同じ。

保護は行政に任せてほしい」と話す。

ただ、住民からは行政に厳しい声もある。

警戒区域内から避難中の女性(28)は動物愛護団体に依頼し、

これまで犬と猫計3匹を保護してもらった。

行政に頼んだが、いつ動いてくれるか分からなかったという。

「行政の対応を待っていたら動物は救えない。民間人が危険を冒さなければペットが救えない

状況はおかしい」と憤る。(斉藤寛子)
                              (抜粋おわり)
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先般より、給餌やペット保護で、定期的に警戒区域に入られている団体などのブログに書かれてきた問題です。

一部の保護活動に問題行為はあったにせよ、

今まで、民間の団体、グループ、個人により、多くの動物の命が救われてきたことも事実です。

行政による保護だけでは、マンパワーの面からも、優先順位からも難しいのが実状ではないでしょうか。

「寄せられた苦情10件以上」というのは、いつからいつまでなのでしょう?

警戒区域内の家の傷みは予測以上にひどく、空き巣被害で滅茶苦茶になっている家も多数。

保護団体などのブログを読んでも、給餌の方法には気を遣っているようですが・・。

一度、警戒区域に入って給餌をしたら、あの犬や猫はどうしているだろう、お腹をすかせているんじゃないか、

と、どうしても心配になって、また線量の高い警戒区域へと足を運んでしまうのがボランティアの心理。

上から目線で取り締まろうとすれば、動物を助けたい人々も突破する方法を考えざるをえない、

いたちごっこのような状況になってしまいます。

例えば、行政がコーディネートし、「動物救済ボランティア」として

個人データまで自治体にきちんと登録し、線量の問題もあるので、

官民による組織だった活動と、問題行為を防ぐための協力態勢がとれないものでしょうか。

避難されている住民も、行政も、ボランティアも、そして何よりも、「命を救う」という観点から、

TNRなどの必要性も十分考慮し、行政には方策を考えていただきたいと願います。

(m)
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