【秋田八幡平クマ牧場】阿仁クマ牧場を生態観察型施設に改修

クマ「行動展示」施設の構想 国内有数規模
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20121119-OYT8T01599.htm
(2012年11月20日 読売新聞より転載)

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ヒグマに襲われて女性従業員2人が死亡した鹿角市の「秋田八幡平クマ牧場」(廃業)

に残っているヒグマ21頭について、県と北秋田市は、

同市が所有する「阿仁熊牧場」の敷地内の林野を電気柵などで囲い、野生に近い状態で飼育、

展示する構想を固めた。「行動展示」型の施設としては、北海道旭川市の旭山動物園が有名だが、

実現すれば、クマの飼育施設では国内有数の規模となる。


関係者によると、構想では、同牧場敷地約2万8100平方メートルのうち林野の一部を柵などで囲って飼う。

餌やりをクマ舎で行う以外は自然の中で飼育するため、クマ本来の生態を見ることができる。

逃走防止のため、周囲を電気柵や、上部に「返し」が付いた壁で囲う。

地面を掘って逃げるのを防ぐため、境界の地中に壁を埋めることも検討している。


今年4月の事故では、ヒグマ6頭が運動場の雪山(高さ約3・3メートル)を登って脱走し、2人を襲った。

この6頭は射殺されたが、男性経営者(68)は牧場を廃業し、残ったクマの扱いを県に委ねた。

県は全国のクマ牧場や動物園で譲渡先を探したが難航。

佐竹知事は一時殺処分も示唆したが、北秋田市が受け入れを表明した。


県は今月初め、八幡平クマ牧場からツキノワグマ全6頭を阿仁熊牧場の既存施設に移したが、

ヒグマ21頭は施設に余裕がないため、クマ舎の増築や林野を活用した施設整備などを検討していた。

先月22日、同市側に構想を提示した。

県は12月県議会の補正予算案に、この構想を含む設計費を盛り込み、来年4月着工、来年夏の完成を目指す。


同市の津谷永光市長は「新施設は野生のクマの活動や生態が学べる施設が理想。

クマの『ミニサンクチュアリ(小さな聖域)』になれば関心も持たれる」と歓迎している。

同市幹部は「県と市で協議し、逃走の危険性を排除した安全対策を練りたい」と話した。


北海道新得町の「ベア・マウンテン」が、同様に約15万平方メートルの林野でヒグマ13頭を飼育しており、

県の担当者は先月視察した。
                              (転載おわり)

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「ベア・マウンテン」に比べると、クマの頭数にたいする敷地面積が小さいのが気がかりですが、

コンクリートのクマ牧場から、クマの生態に即した自然型の展示施設への改修は嬉しいニュースです。

残念ながら、オスのツキノワグマ2頭が、阿仁クマ牧場への移送後すぐに死んでしまいました。

新しい施設は獣医師やクマの生態に詳しい専門家を配置し、

北秋田の素晴らしい自然とマタギ文化、温泉などをうまくリンクさせ、一級の施設に衣替えすれば、

経営的にも、地域経済にとってもプラスとなります。

ぜひ実現させていただきたいものです。

現在、八幡平クマ牧場に残されているクマの中には、衰弱しているクマもいるそうですし、

ヒグマのコグマ2頭も良い環境とは言えません。
        ↓
http://doubutsuforum.blog.fc2.com/blog-entry-330.html

残されたクマたちが厳しい冬を越せるよう、飼育面で充分な配慮をお願いいたします。

(m)
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ツキノワグマたちは?

 阿仁クマ牧場の78頭のツキノワグマと、八幡平クマ牧場からきた3頭の女ツキノワグマ(男ツキノワグマは2頭死亡、1頭は治療中)たちは、あのままの施設になるのでしょうか? 確認します。あまりにもむごい。

Re: ツキノワグマたちは?

> じゅん様

お気持ちは分かりますが、コンクリートの飼育場が新設されるよりはいいですよね。
クマとの共生を進める第1歩と捉え、行政への理解と前向きな提案&サポートをお願いいたします。
最初から100%を求めるのは難しい・・。
なぜ熊などに県費を使うのか、という批判がある中で、秋田県はがんばっていると思いますよ。他県であれば、すでに、八幡平に残されたクマたちはこの世に存在していないかもしれない・・

今後、求められるのは、阿仁の頭数減らしと専門家(獣医など)の常駐。
敷地外の土地の入手(これには国からの支援も必要でしょう)。
クマだけに視線をあてるのではなく、地域経済(住民の暮らし)や自然・文化などとのリンク、そして、
阿仁を黒字経営にするにはどうすればよいのか・・優秀で、国際的なセンスをもつプロデューサーが
必要だと思います。アメリカのヨセミテ公園、或いは、北海道の知床などをイメージして・・・。

私は打当温泉に二度宿泊しましたが、あそこで販売されていた「またたびボディーソープ」は、
素晴らしい香りで、その後も郵送で購入していました。
あのような物は全国的にも人気商品になると思うのですが、打当温泉は全く気づいておらず、
たいへん残念に思いました。

日本は今や赤字大国なので、やはり自治体が黒字化をめざす手立てを考えていかないと・・。

ところで、移送後に死んだツキノワグマについて、私はウイルス性の感染症を疑っています。
死に至るまでが速いし、3頭が同じオリにいたという点も気になります。
ストレスが発症の引き金になったのではないかと思いますが、今後のこともあるので、精査が必要です。

そして何よりも今、必要なのは、八幡平に残されているクマたちの飼養状況の改善ですね。

No title

死亡した雄のツキノワのストレス対策はどの程度考慮されていたのでしょうかね。鶏でも鶏舎の移動や寒さ暑さなど急激な環境変化で初めに死ぬのは序列の低い雄の場合が多いです。環境変化に対応するためには飼料のビタミンレベルを上げて、午前中の早い時間に移動を終わらせるなどある程度のストレス対策が必要です。長い期間八幡平にいた個体ならなおさらだと思います。

Re: Re: No title

Re: No title

> 死亡した雄のツキノワのストレス対策はどの程度考慮されていたのでしょうかね。

ツキノワグマたちは10月中旬から移送用の狭いオリに入れられていたそうです。
移送時のことはよく分かりませんが、ストレス対策が不十分だったのでは・・。

>鶏でも鶏舎の移動や寒さ暑さなど急激な環境変化で初めに死ぬのは序列の低い雄の場合が多いです。環境変化に対応するためには飼料のビタミンレベルを上げて、午前中の早い時間に移動を終わらせるなどある程度のストレス対策が必要です。長い期間八幡平にいた個体ならなおさらだと思います。

鶏とクマとでは異なるかもしれませんが、このような配慮がされていたのでしょうか。
クマ飼養に詳しい飼育員のアドバイスが必要ですね。真っ当な動物園で動物が移送後にすぐ死んだり
したら責任問題になりますね。

No title

鶏と熊では対応は違うと思います。私が言いたいのは、私ごときのいち養鶏家でさえ移動時でのストレス対策を十分すぎるくらいしているのに何故ここでは専門的見地から対策をしなかったのかということ。
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