福島県が映し出す日本の「動物福祉」の現状

大震災と原発事故から、まもなく2年。

被災者への賠償を含む諸々の事がら、除染、廃炉・・問題は山積したままです。

福島県の警戒区域には震災前、約一万頭の犬と猫が飼われており、その6~7割が津波、飢餓、衰弱により

死んだと見られています。

現在、立入りが禁止された区域で生きのび、野生化したペットは繁殖をつづけ、居住制限地域では厳冬の中、

飼い主の帰宅もままならず、放置されている犬や猫の飢餓、衰弱による致死が、

遠方から給餌に通うボランティアにより報告されています。


決して過去形ではないフクシマの犬猫の現状。

いま現在も、刻々と失われている命・・

一握りのボランティアだけで対応できることでなく、早急な行政の対策が求められます。


福島県の状況は全国各地の縮図でもあります。

犬の登録をせず、鑑札も付けず、予防注射もせず、不妊去勢もしない・・

保護された犬の大多数がフィラリア陽性。

番犬として、人の残飯を食べ、極寒の中、あるいは炎天下に、短いリードでつながれ、

老いた、病気になった、となれば、保健所へ、ゴミのように出されます。不要回収を行う県もありましたね。

不妊しないので、産まれた子犬や子猫は窒息させて殺すか、川に流します。

ある町で聞いたところ、「ここでは野良猫の問題はありません。生まれた子猫は冬の寒さでみんな死ぬから」

自然淘汰されるので、不妊処置は必要ないというわけ。

原発事故によって、日本における「動物福祉」の現状が明らかにされたと言っていいでしょう。

地方では、家畜や、野生動物による被害対策が優先事項であり、犬や猫のことは後回しになりがち。

マンパワー的な問題もあります。

しかし、それ以上に、飼い主も、行政も、意識が薄いのが実状ではないでしょうか。

いくら法律に、災害時のペットの対策を盛り込んでも、実際に災害が起きれば、フクシマの悲劇はまた

再び起こるでしょう。

地方であっても、行政は犬猫に関して、登録や不妊去勢など、最低限の啓発はすべきであるし、

それでも飼い主が守らないのであれば、「義務化」もやむを得ないだとうと思います。

国レベルで、災害時のシステムを有効なものに改善すべきは当然ですが、

動物福祉の問題はマクロで考えてもなかなか進展しないのではないでしょうか。

もし福島県に、「動物保護管理センター」が在り、獣医師やボランティアのネットワークがあったなら、

もう少しマシな対応ができていたかもしれません。

関西や四国のような遠方から、愛護団体が駆けつけ、犬や猫が遠くまで移動しなくてすんだでしょう。

「動物愛護推進員」が委嘱されている自治体もありますが、

実質的に活動ができている所はわずかです。

日常的な「動物福祉」の向上、災害時の有効なシステムは「地域ごと」に、可能なかたちで、地道に

ネットワークを築いていく必要があると考えます。

ご参考までに:拙ブログより

★日本における動物愛護活動
http://doubutsuforum.blog.fc2.com/blog-entry-99.html

★地域で進める官民協働
http://doubutsuforum.blog.fc2.com/blog-entry-177.html

(m)
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