2013年2月16日、土曜夜に放送されたNHKスペシャル 徹底生討論!
「どうするニッポンのエネルギー」を見ました。
徹底生討論という感じではなかったですね。
民主党政権時代と比べ、NHKは早くも安倍政権の原発政策に歩調を合わせたようです。
出演者:(敬称略)
茂木経産大臣
坂根正弘(コマツ会長)
柏木孝夫
澤 昭宏
枝廣淳子
西尾 漠
高橋 洋
原発推進の立場と慎重な方々を取り混ぜたようですが、
番組のスタンスが、茂木大臣の発言にもあったように、「再稼動をめざす方向」に合わせた印象でした。
そのせいか、慎重派の意見も歯切れが悪く、
こうした番組作りは、ある意味、NHKならでは。じわじわっと視聴者を既定の結論へと誘導する・・
視聴者は要注意です。番組に寄せられたツイッターやFAXが画面で流されていましたが、再稼動を求める意見も4割程度
ありました。福島原発事故からまだ2年だというのに、日本人は健忘症なのでしょうか。
いえいえ、これは電力業界の人々が番組にツイートしていたからだと思います。
再稼動が必要な理由として、日本経済のため、国際競争に勝てない、電気料金が上がる、など、
内容が妙に画一的でした。
番組と同時進行で画面に流されるツィッターは、ニュースの街頭インタビューと同じ。
局の思惑に沿って、選べます。
13、000通の意見があったそうですが、その内訳は明らかにされず。
一番の問題は、原発を再稼動するか否かではなく、日本が経済至上主義と業界からの要望に囚われ、
将来の「原発ゼロ」を目標にできないことです。
「30年代に原発稼動ゼロ」を一応決めた民主党ですが、これはパブコメなどで国民の意見を踏まえたもの。
それを、あっさり反故にしてしまった安倍政権。
今後も国民の意見を無視し、着々と原発推進に向けて動くのでしょう。
NHK会長・松本正之氏は、JR東海の元社長、副会長。
JR東海の会長・葛西敬之氏は安倍首相と懇意。
安倍首相は前政権の時も、菅義偉議員等を通じて、NHKの番組内容に圧力をかけていたそうですが、
国民からの受信料で成り立つNHKは、番組制作の独立性を確保すべきでは?
諮問会議 危うい中立 原発推進派2人が兼務(東京新聞 2月7日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013020702000137.html(m)
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テーマ:報道・マスコミ - ジャンル:政治・経済
- 2013/02/17(日) 00:40:51|
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