~ターシャ・テューダーを偲んで~

今日、6月18日はターシャ・テューダーさんが92歳で亡くなった日、命日にあたります。

2008年の、あの日から、もう5年の月日が経つのですね。

面識もありませんが、私にとっては偉大、というより敬愛する人物なので、

僭越ながらターシャと書かせていただきます。

ターシャはアメリカの絵本作家ですが、人形作家でもあり、洋服も作り、料理も一流の、まさに「才人」です。

中でも、とくに日本にファンが多い理由は、彼女の庭の素晴らしさです。

園芸家、ガーデニング愛好者の垂涎の庭。

57歳からバーモント州の片田舎で、19世紀の様式で建てたカントリースタイルの家に独居し、

30万坪の庭を30年以上にわたって日々、育ててきました。

私もターシャの庭が大好き。本で見ていても飽きることはありません。

いわゆるヨーロッパの庭園に見られる幾何学的な庭は好きではありませんが、ターシャの庭はごくごく

自然に近い雰囲気。実は、どこに何を植えるのか、計算されつくされた庭ですが、一見、無造作に

樹木や草花が植えられているように見えます。「ターシャのスローライフ」という表現を見かけますが、

とんでもない!このような庭を世話し、保つのは、毎日たいへんな作業、それに、繊細さと知恵が必要です。

電気もなるべく使わないような、自給自足に近い昔風の暮らしですから、根性もないと・・。

私は腰痛があるので、腰に負担がかかるガーデニングは1~2時間が限度。

ターシャは50代後半から90歳になるまで続けたのですから、羨ましさを越えて、舌を巻きます。


ターシャは植物だけではなく、動物も愛しました。そこが、また、惹かれるところ・・。

ターシャの愛犬と言えば、作品にも登場するコーギーですが、片目の猫のミノー、ニワトリのチカホノミー、

ヤギや孔雀バトなど、たくさんの動物たちと暮らしていました。

ターシャは何にでもチャレンジして一流になってしまうような人だったと思いますが、私が一番好きなのは

彼女のユーモア。「ターシャの家」という本を見ていたら、壁掛け式の電話の周りの壁一面に、手書きでメモ

が書かれていました。電話で話しながら、壁にメモしたのでしょう。無くさなくて、便利。

91歳?のお誕生日に、家族がターシャを囲んでケーキの蝋燭を灯したところ、

「あのひどい歌はやめてね」とターシャ。

「Happy Birthday to You」の歌のこと?TVで見ていて、思わず苦笑してしまいました。


ターシャは23歳で絵本作家としてデビューしていますが、これは第二次大戦の時代と重なります。

4人の子供を育て、40代で離婚、その後、再婚しますが、数年でまた離婚しています。

50代後半で念願の庭(土地)を手に入れるまで紆余曲折、波乱万丈の人生だったのではないでしょうか。

ターシャのように、自分の信念を貫いて生きていく人は周囲に軋轢を生み、称賛と非難の両方を生みだします。

彼女の場合も死後、遺産を相続されなかった息子や娘が裁判を起こしています。

記念館を建てる話も出ていましたが、あれはどうなったのでしょう?

彼女は「ハコモノ」は好まないはずです。

ターシャが暮らした家は息子セスさんたちによって改修され、庭とともに、年に数回だけ一般公開されています。

日本から庭を見に行く、ニューイングランド地方へのツアーもありますが、強行軍なので、う~ん・・。

かと言って、直接申し込み、自力で車でたどり着くのも無理そうだし・・。

今のところ、ときどき本を眺めかえし、頭の中で訪ねています。



(m)
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