先日TVで、認知症になった一人暮らしの高齢者の問題を取り上げていたが、
一人暮らしの高齢者とペットの問題が今、急増しているのではないか・・
今年になって、私のもとに直接の相談が2件、身近で耳にした話も数件ある。
直接の相談のうち一件は、90歳になる私の伯父。
私に内緒でトイプードル3歳を飼っていたのだが、87歳の伯母が2月に急死、
伯父も足腰が弱り、犬の世話ができなくなったため、私が引き取り、里親を探した。
小型犬とはいえ、散歩させることもままならず、室内のあちこちで糞尿をしていたという。
伯父は大の犬好きで、昔から飼っており、ペットショップで見てしまうと自制がきかなくなるタイプ。
もう一件の相談は、近所の87歳女性のラグドール。
ペットショップで買って来て、不妊せずに外に出していたら一歳未満で妊娠、
仔猫が5匹産まれたが世話ができない・・というもの。
この方の場合は認知症があって、対応が難しかったが、仔猫は私が預かり
里親を探すことになった。母猫はガリガリに痩せていた。
ちなみに、出産したラグドールの前に買ったラグドールも外に出し、
行方不明になってしまったという。
すでにペットを飼うことが無理な状況だが、一人暮らしで、
猫の世話を生きがいのようにされているので、不妊手術を済ませてから、
周囲の見守りつきで、猫は飼い主の家に戻る予定。
80代後半になってペットを買うのは非常識な話だが、
高齢者に子犬や子猫を売りつけるペットショップも問題だと思う。飼えなくなることは時間の問題と知りつつ・・
ペットが、独居する高齢者の心のささえとなっているケースは多い。
しかし、もしもの時に引き取ってくれる人は確保されているだろうか。高齢だから飼ってはいけないというのではなく、高齢なりのペットの飼い方が望まれる。
元気な高齢者なら、保護団体から一時預かりをしたり、
成犬や成猫を引き取る、など・・。
今後、老犬、老猫ホームはますます繁盛するだろうが、入居にはかなりの費用が必要。
行き場を失う犬や猫が増えることが懸念される。
高齢者への販売を規制する法律は無くても、販売する動物の将来を考え、
動物取扱業側の自粛を望みたい。(m)
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テーマ:動物愛護 - ジャンル:ペット
- 2013/10/17(木) 18:40:20|
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