福島県飯館村などで給餌活動をされているボランティアの方々から、
このところの大雪で村に入れず、残されている犬や猫が大変心配との情報が
複数のブログに掲載されています。
言うまでもありませんが、発災して
3年目の冬です!ペットがいまだに餓死が危ぶまれる状況にあるとは、行政の無責任にもほどがあります。
先月末、NHKの「ニュースウオッチ9」で、飯舘村に残されている犬の「太陽」と、
週二回、仮設住宅から世話をしに通っている飼い主さんの話が紹介されました。
ご覧になった方も多いと思います。
離れ離れに暮らすことは、飼い主にとっても犬にとっても大きなストレスで、
高齢の飼い主さんは、雪道を何時間もかけて運転しなければなりません。
洗面器に盛ったエサの多くは一晩のうちに、400匹を超えるネズミに食べられてしまい、
翌朝には、飲み水もカチカチに凍ってしまいます。
太陽は凍った路上で寒そうに足踏みしていましたが、飼い主さんが帰ろうとすると、
物陰にみずから隠れてしまうそうです。
先日、どうぶつ救援本部に残っている寄付金が2億ある、とBSニュースで報道されました。
この報道に対し、どうぶつ救援本部は直ちに反応しました。
↓
http://doubutsukyuen.org/main/index.php/archives/4007上記プレスリリースによれば、
「帰還困難区域などに在住していた飼い主とペットに対する今後の支援のあり方を考えながら、
遅くとも3月までには結果を公表できるように、
福島県動物救護本部などの関係機関と調整を行っているところです。」とのことですが、
飯館村は、一部が帰還困難区域、大部分が居住制限区域と
避難指示解除準備区域に区分されています。
残2億をぜひ飯館村ほか、に残されている犬や猫の救援にも充てて下さい。
そのためには、福島県動物救護本部、各自治体、飼い主との協議が必要となるでしょう。
野生動物から家を守るために犬を残している飼い主さんもいるでしょうが、
自分で犬の世話をできないのなら、飼育放棄、あるいは、ネグレクトということになります。
発災以降、この長きにわたって、残された犬や猫の給餌を遠方から来るボランティアに
まかせっぱなしという状況は、見て見ぬふりの行政の怠慢というしかありません。
飯舘村の村長は、ペットの仮設住宅への同行をずっと認めていません。
ならば、代替策を!
動物愛護管理法にも抵触する事態が長らく放置されています。
シェルターと運動場の設置(有償のスタッフを雇用してください)、
ペット可の復興支援住宅の紹介など、
現状を真剣に考え、「動物福祉」の面から、一刻も早く動いていただくことを切に願います。
残されている犬や猫が救援されれば、ボランティアの方々の気持ちも負担も楽になります。
飯舘村の現状「飯館村訪問日記 2014.2.17」
↓
http://ameblo.jp/t-hibidas/entry-11774554900.html各地でペットの防災セミナーが開催されていますが、今、目の前にある
福島の被災動物の問題に対応して欲しいです。
(m)
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テーマ:動物愛護 - ジャンル:ペット
- 2014/02/18(火) 18:26:15|
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