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コペンハーゲン動物園のキリン、ライオン殺処分 本当の理由その3

★コペンハーゲン動物園のキリン、ライオン殺処分 本当の理由1
http://doubutsuforum.blog.fc2.com/blog-entry-474.html

★コペンハーゲン動物園のキリン、ライオン殺処分 本当の理由2
http://doubutsuforum.blog.fc2.com/blog-entry-476.html

続きです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コペンハーゲン動物園でのキリンやライオンの殺処分は世界的に報道されたが、

同じ時期に、イギリスのロングリート自然公園において、喧嘩をするとの理由で

ライオンの一家6頭すべてが殺処分されたことは、あまり報道されなかった。

THE CAPTIVE ANIMALS' PROTECTION SOCIETY (CAPS)によると、

「動物園での動物の余剰は常態化している。

エジンバラ動物園は1992年から2010年までに、約40頭の殺処分を許可した。

2010年、”遺伝的に不純”との理由でトラの子どもを殺処分したドイツの動物園が批判された。

2011年には、Knowsley サファリパークでの動物の間引きが非難された。

そして、これらは氷山の一角に過ぎない。

CAPSが2003年に調べたところ、ヨーロッパの動物園では、少なくても7,500頭ーー

可能性として200,000頭もの動物が余っていることが分かった」


今回報道されたコペンハーゲン動物園では、毎年20~30頭(クマ、シマウマ、トラなど)を

間引いて、飼育動物の餌にしているという。


馬の頭 コペンハーゲン動物園
ウマ(種は不明)の頭を遊びながら食べているコペンハーゲン動物園のホッキョクグマ。
訪問者が偶然に見て写した写真。非常にグロテスクな光景で、
連れていった子供は不安そうだったという。


マリウスの生死は、コペンハーゲン動物園の科学ディレクターBengt Holst氏の判断に委ねられていた。

ホルスト氏は理知的で流暢な英語を話し、遺伝学的な見地から、その死が避けられないと説明した。

だが、ホルスト氏は懸命にマリウスのため、救命の努力をしただろうか?

答えは否としか思えない。

イギリスのヨークシャー動物園はヨーロッパ動物園水族館協会(EAZA)の条件を満たしており、

土壇場になってマリウスの引き取りを申し出たが、コペンハーゲン動物園から回答は無かったという。

オランダやケベックの動物園からもオファーがあった。

ホルスト氏は、これらの申し出を「マリウスは遺伝子的に劣性」であることを理由に拒み、

2,7000の世界中からの助命嘆願署名も一切無視し、一般の人々から見れば、これ見よがしに、

見せつけるように健康なマリウスを殺処分し、解体し、ライオンの餌にした。

動物園側の強硬な行為は、多くの人々により大きなショックを与え、より怒らせた。

動物園は園外の人々の嘆願に耳を傾けなくてもよいものなのか・・。

ホルスト氏のロジックは理解できる。だが、人間は感情をあわせ持つ生きものだ。

誕生を祝福し、名づけ、大切に育ててきた動物を殺処分し、解体し、餌にするという行為。

彼が「遺伝子」「健全な個体数の管理」など、科学的な説明をすればするほど、

皮肉にも、動物園という存在自体の不自然さや人工的な要素が浮きぼりにされ、

不自然で人工的な環境に、野生動物を囚えてビジネスにする場所に勤務する科学ディレクター

としての人道性や倫理が問われることとなった。

自然界で、キリンはライオンの餌食になっているのだから、動物園でキリンの肉をライオンに与える

のはごく自然だ、とホルスト氏は語ったが、

動物園を子供連れで訪れる多くの一般市民は、その考えを受け入れられないだろう。

学者が動物を解剖するのは普通のことだが、

多くの人々にとって、動物園は研究室ではない。

完璧主義者らしきホルスト氏の科学的な判断は、市井の人々の感覚とのギャップを明確に示した。

アミメキリンは希少種ではない。

たった2年しか生きることを許されなかったマリウスは、一体何のためにこの世に産まれたのか?

言うまでもなく、動物園というビジネスのためである。



長年にわたって、動物園は、見世物小屋的な存在から、希少種の維持・繁殖といった

研究的な施設への転換を図ろうと模索しているが、その道のりはなかなか厳しい。

珍しい動物を見たい、可愛い赤ちゃん動物を見たいという人々の欲求に

応えなければ、採算がとれず、希少種の繁殖計画も進まない。

見世物的な要素を捨て切れない動物園は、中途半端な繁殖計画やご都合主義の殺処分を迫られる。

人間の都合に翻弄され、限られたスペースに囚われている動物たちは気の毒である。 

唯一の救いは飼育員により、手厚く終生飼養を確保されているという点だが、

動物園による健康な動物の殺処分は、この一般の人々の考えが単なる幻想に過ぎないことを知らしめた。

動物園が終生飼養を守らないのであれば、それは悪質なペットショップや、

動物管理センターにペットを持ち込む人々と同じレベルだと批判されても仕方がない。

結果的に、動物園不要論に傾く人々を増やすことにもなるだろう。

今回のコペンハーゲン動物園の殺処分を一過性の出来事として感情的にとらえ忘れるべきでなく、

マリウスの死を無駄にしないためにも、動物園のあり方を今一度考える機会とするべきだと思う。



以下、ナショナル・ジオグラフィック誌、ヴァージニア・モレルさんの記事から翻訳:
(邦訳の無かった部分)
http://news.nationalgeographic.com/news/2014/02/140212-giraffe-death-denmark-copenhagen-zoo-breeding-europe/#close-modal

Broken Trust

「コペンハーゲン動物園の飼育員がマリウスとの信頼の絆を断った時、私たちの心は壊れた。

彼はこんなに若くして、しかも、彼の飼育員たちの手によって死ぬべきではなかった。

飼育員たちこそ、なんとしてもマリウスを守るべき人たちだったのに・・。

動物園は、動物の保護管理に関して、大きな役割を担う必要があると感じているかもしれない。

だが、私たちの大多数が動物園と飼育員に望むことは、

狭い囲いの中で生きる動物たちへの深い思いやりだ。

もし動物園がマリウスのような立場の動物たちを助けようとする愛情を示せないのなら、

動物園は人々の好意を失い、その報いとして、消滅へと向かうだろう」 (翻訳おわり)


marius_before.jpg
マリウス、私たちは君のことを忘れない・・  (Marius,we never forget you!)
PHOTOGRAPH BY KELD NAVNTOFT/AFP/GETTY IMAGES


★閲覧注意★と書かなければならないような仕打ちを受けたけれど・・





殺されたマリウス  マリウスは人を愛していた・・
Marius loved his keepers!



                                 おわり

(m)
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