TBSの意欲作「MOZU」は、きびしい・・
一ケタ目前の視聴率のことではなく(低視聴率は本格ドラマの宿命)、
連続ドラマとして見ているのがきつい。
初回を見逃したということもあるのだが、毎週見ていても、スジがよく分からない。
以前に放送されたNHKの「外事警察」と映像の雰囲気が似ているが、
総合的には「外事警察」の方が巧い(ちなみに、石田ゆり子は両方に出演している)。
視聴者が強いられる緊張感は単発ドラマ向き。この緊張感をもって毎週見続けるのはきびしい。
そのわりに、既視感があって、ストーリーに新味はない(また公安もの?)。
第5話では、冒頭に凄まじい拷問シーンが延々と続き(子供も起きている9時台のドラマですぞ!)、
さらには、逃亡アクションシーンが長々とあって(追いすがる敵に背中を向けて逃げる?)
あれほど少人数で参考人を保護しようとするのも非現実的なら、
普通の病院の病室の外に、たった二人の刑事を配置して護衛するというのも手抜きすぎる。
こういうところでワキが甘いと、役者の熱演が台無しになる。
とくに心に残るセリフも無いし(先期のテレ朝「緊急取調室」はさすがに井上由美子氏の脚本だけあって、
セリフが良かった。一話完結の連続ものを、あれだけ書けるのはさすが!)、
エレベーターで倉木と明星が乗り合わせるシーンなど、スリルも無くやたらに長い。
映画のようなTVドラマが必ずしも良いというものでもない。
6月に第一シリーズが終わり、その後は有料のWOWWOWで放送されるとのことだが、
どれほどの視聴者がついていくのだろうか。
それと倉木刑事、タバコ吸いすぎ!青少年に悪影響でしょ。
(m)
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テーマ:テレビドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ
- 2014/05/11(日) 02:17:50|
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