シマウマ「バロン」の溺死に見る動物園の余剰動物問題

先日、乗馬クラブからゴルフ場に脱走し、
吹き矢を打たれ、池で溺死した若いシマウマの
ことが報道されました。

このオスのシマウマの名前は「バロン」。
大阪天王寺動物園から余剰動物として動物商に
売られたものでした。

転載します。

PEACE
http://animals-peace.net/law/tennojizoo.html?frm_id=v.mypage-external-service--article----4

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動物園の余剰動物問題:
死んだシマウマは天王寺動物園の「バロン」

投稿日: 2016/04/01 by 事務局 PEACE


捕獲作業でシマウマが死亡… 感じた幾つかの疑問


先日、愛知県内の乗馬クラブから逃げたシマウマが
岐阜県内のゴルフ場に逃げ込み、
捕獲作業によって死亡するという
痛ましい事件がありました。
シマウマは、愛知県内の移動動物園業者が
乗馬クラブに預けたものだと報道されており
、吹き矢で麻酔薬を何発も打たれた後、
池に倒れこんで溺死しました。
テレビ・新聞等で大々的に報道されましたので、
多くの方が、心を痛めたことと思います。

しかし、報道を見てみて、疑問に思ったことがありました。
一つは、この捕獲方法でいいのか?ということです。

ゴルフ場で人間がシマウマを取り囲んで、
捕まえようとしては
ヒョイと避けられるようなことをしていましたが、
本当にこれで捕まえられるのか? 
結果として亡くなってしまったことについても、
シマウマなど扱ったことはないであろう
警察や獣医を簡単に責めるわけには行きませんが、
多くの人が疑問を抱いたのではないでしょうか。

そして、シマウマは3月22日の乗馬クラブ搬入直後に
脱走したものでしたが
シマウマがもといた場所はどこなのだろう?
という疑問もわきました。

移動動物園のような業者が
手に入れる大型の野生動物といえば、
ありうるのは、どこかの動物園が手放した余剰動物です。
2歳のオスのシマウマ
(おそらくは成長してきて要らなくなったシマウマ……)
を手放した動物園はどこなのだろう? 

乗馬クラブと移動動物園業者は
シマウマの扱いについて
明らかにプロではなく何も期待できませんが、
その動物園は捕獲作業には関わらないのか?
というのも疑問でした。

縞の特徴が一致する! 天王寺動物園の「バロン」

インターネット上には、
大阪の動物園から来たという書き込みがあり、
グラントシマウマを飼育している大阪の2カ所の動物園の
シマウマの情報を見ていたところ、
なんと天王寺動物園が2014年9月1日に
アフリカサバンナゾーン草食動物エリアで
展示を始めたと報道されている
グラントシマウマの赤ちゃん(雄、当時名前未定)
の縞模様の特徴が、
岐阜のゴルフ場で亡くなった
シマウマの縞と合致することに気がつきました。
年齢も合います。

翌日の朝、天王寺動物園に確認したところ、
亡くなったシマウマは
同園から搬出したもので間違いない
との答えが返ってきました。
名前は「バロン」。

まさか天王寺動物園のような有名動物園が、
今回の移動動物園業者のようなところに
動物を放出しているとは驚きですが、
3月22日まで同園にいたことは間違いありません。

同園はバロンの譲渡先を見つけることができず、
他の動物とまとめて
動物商と動物交換を行ったとのことでした。
バロンの譲渡先を決めたのは動物商であり、
天王寺動物園は報告を受けただけですが、
行き先の施設がどのようなものかの確認もせず
バロンを搬出してしまったのは、
やはり天王寺動物園の過失ではないでしょうか。

シマウマを逃がした乗馬クラブには、死亡の当日、
愛知県の動物愛護行政が立入を行っており
、報告の提出を命じるなど指導中の状況ですが、
やはりシマウマのために用意した施設が
不十分なものだったことが
原因というのが今のところの見解です。

シマウマの死亡は、動物園の余剰動物問題の延長だった…

そもそもバロンの繁殖自体が不幸であったと思います。
オスであるために、もらい先もなく同園からも出さなければならない。
要らなくなる動物が出るとわかっていても繁殖を行い、
将来手放す動物であっても集客のため何かと広報する動物園。
結局譲渡先は確保できず、動物商だのみ……。

動物園は、本当にこれでいいのでしょうか。
今、動物園業界が騒いでいる「動物がいなくなる!」は、
「ほしい動物がいなくなる」の意味であって、
いらない動物はいらないままなのです。
こういう動物たちは、余剰動物と呼ばれています。

天王寺動物園の広報誌のサイトに載っている、
あどけないバロンの写真を見ると胸がつまります。

photo01.jpg
写真は天王寺動物園より

お母さんと引き離されて、見知らぬところでトラックから降ろされ、
とても怖かったから逃げただけなのに、
たくさんの人間に追い掛け回されて死ぬことになるとは、
まさか思っていなかったでしょう。

これは本当に悲しい出来事でした。
でも、他の多くの余剰動物たちが、
譲渡先で「生きていても地獄」の生を送っていることも、
忘れてはいけないことなのです。

捕獲にも助言ができたのでは… 

天王寺動物園によれば、シマウマを何もないところで捕獲するのは難しく、
柵のあるところなど、どこか捕獲できるような場所に
追い込んで網などを使う必要があるとのことでした。

バロンが逃げたことは知っており、到着までに時間がかかるので
出動しなかったとのことですが、
遠隔から指示を出すことはできたと思います。
バロンを助ける気持ちがあれば動けたのではないでしょうか。

バロンは、天王寺動物園では、飼育員が直接接することのない
間接飼育で育てられており、お母さんも一緒に暮らしていました。
インターネット上に残っている
移動動物園業者のツイッターの投稿によると、
3月8日から馴致作業をしていたかのようですが、
これはあくまで移動用の檻に慣らす作業を開始しただけの話です。

人間に慣れている馬とは違うのですから、
ある程度シマウマのことを知っている
園の協力が不可欠だったのではないかと思います。

大阪市に抗議書を送付しました

きちんとした施設を用意できない業者に動物を放出したこと、
そもそも余剰動物が生じるような繁殖が行われていること、
また捕獲作業に関与しなかったことについて、
大阪市に対して抗議書を送りました。
詳細は以下の通りですが、
この事件が天王寺動物園、ひいては
動物園業界全体に改善を及ぼすものであってほしいと
私たちは願っています。

このような不幸な事件が二度と起きないよう願いつつ……。

(抗議書は、PEACEさんのサイトに飛んでご覧ください)

転載、以上。

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本当に痛ましい事件でした。

シマウマはクマなどとは違うのですから、もっと慎重に、
捕獲に詳しい人がその場に立ち会っていれば、
溺死は防げたに違いありません。
(麻酔銃だとしても、動物はすぐに動きを止めるわけではなく、
走り回ったりするので、クマなどは銃殺されてしまいます。
バロンはパニックになっていたのでしょうね)

動物園の余剰動物問題は深刻ではないでしょうか。
動物福祉のうえで問題のある移動動物園などに
飼育動物を引き渡してしまっていいものでしょうか。
(動物園自体の飼育環境が問題のケースもありますが)

飼育動物に対する愛情が感じられません。

生まれた仔は集客に大いにPRするが、
成長すれば、もう可愛くないので放出してしまう。
そういう動物園が、人々に「終生飼養」を説けるのでしょうか。

もっとも、欧州の動物園であれば、平凡な遺伝子であることを口実に
殺処分され、他の展示動物のエサとなりますが・・。

一方で、全国の多数の動物園が赤字経営で、
そうした公立の赤字動物園は税金投入でかろうじて生きのびています。
これでは環境改善はとても無理でしょう。

動物園が抱える問題は根深いと思います。
もっと取り上げられるよう願います。

上記の記事は、弁天さんの宝石で紹介されました。

(m)
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ジャンル : ペット

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No title

赤字経営がほぼの動物園。

どうにか利益を得ようと、今では全国で
ナイトツアーや、イベント等々・・・


動物たちが動物ビジネスの犠牲になっているのが
よくわかります。

こういうことで子供たちの教育になるのでしょうかね~
動物園の存在はいらないかと思いますね。

Re: No title

夜空さま

いつも有難うございます!

この頃、コメント投稿がメール受信欄に届かず、
カメレスになってしまっています。

現状でいいわけはない!日本の動物園ですが、
ペットと違って、問題視する人がまだまだ少なく、
改革の大ナタを振るう人や組織も現れないようです。

次回の動愛法改正の検討において、動物園の飼育環境や
余剰動物の払い下げの問題も、しっかり取り上げて欲しいですね。

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動物との共生フォーラム

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東京都


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