先週土曜日の緊急記者会見で、小池百合子都知事が
計画上策定されていた「盛り土」が豊洲新市場の主要な
建物で行われていないことを公表した。
識者からなる専門家会議が必要と決めた「盛り土」
を東京都は独断でコンクリートの囲いに変更し、
都民には「盛り土」をしたと説明していた。
端的に言えば、都民をだましていたわけであり、知事には
変更を先導した責任者を明らかにしていただきたい。
行政は不祥事が発覚しても、通常、その責任が誰にあるのか
はっきりしないままになってしまうことが多い。
築地市場の移転に関しては、今なお反対している関係者も多く、
オリンピックのための道路建設のためであるとか、
ブラックボックスの存在とか、都議会のドンの関わりなど、
非常にきな臭い。
豊洲への移転を強く推してきた石原元知事をはじめ、猪瀬、
舛添元知事が看過してきたのか、手が出せなかったのか、
その責任も問われよう。
築地移転延期については、朝日新聞が
小池知事を叩いている。
例えば、以下の記事。
安全性理由 募る不満
築地移転延期「風評被害を助長」
都説明会 業界団体、知事見解に反発
http://www.asahi.com/articles/CMTW1609121300002.html築地市場の移転延期に反対する業界団体トップたちの
反発をメインにした内容で、
情報公開の不足について言及した小池都知事に対して
築地の組合理事長は、「何をこれ以上情報公開しろというのか」
と述べている。
こうした業界団体からの反発を受けてなのかどうか、
小池知事は10日土曜日に緊急記者会見を開き、
「盛り土」の件を公表した。
これで完全に潮目が変わった。
東京都による変更は豊洲市場の安全性の根幹に関わるものであり、
今後、都が汚水調査などを行っても
その信ぴょう性が問われる事態となっている。
各紙、テレビで大きく報道されているが、なぜか
朝日の紙面では扱いが小さい。
小池叩きをやっていたせいか、はたまた産経が大きく
取り上げているからかどうかは知らないが、
極めて重大なニュースなので客観的に、読者の
益になる報道をしていただきたく思う。
さらに疑問は、果たして東京都の職員以外にも、
盛り土をしなかったことを
知っていた人物がいるのではないかということだ。
豊洲は大掛かりな工事だ。
工事現場や過程を見れば、誰にでも見抜けることではないだろうか。
(m)
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テーマ:政治・経済・社会問題なんでも - ジャンル:政治・経済
- 2016/09/12(月) 21:43:46|
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