ワシントン条約締約国会議は4日、
アフリカゾウ保護のため、象牙の国内取引禁止を各国に求める決議を
全体会合で正式承認し、閉会しました。
ワシントン条約会議
象牙規制巡り、明暗の日中毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20161005/k00/00m/030/141000c国政情勢を読む中国が、積極的に象牙の取引禁止をアピールする一方、
日本は合法象牙の継続取引を主張し、国際的な孤立モードに。
しかも、日本の取引制度は抜け穴だらけとの批判が多数上がっています。
米国の環境保護団体EIAは、環境省と経産省の指定機関である
「自然環境研究センター」が、違法な象牙取引を促進していると
公表しました。
「昨年9月、EIAの調査員が象牙所有者を装って「登録をしたい」と
センターに電話したところ、センターの担当者が
規制前の「昭和の時代」に入手したと申請すれば問題ない、
と繰り返し助言したという」 *「」内は産経新聞より引用
密漁により絶滅の危機にあるアフリカゾウの問題は、クジラを
凌ぐ世界的な関心事項です。
日本のKYは日本にとって大きなマイナス!
日本こそ、先陣を切って取引の禁止を主張するべきなのに・・。
日本人も、環境や動物問題に疎すぎますね。
(一応、一流の教育を受けたはずの人々が、関心を持たないのが日本の特徴)
北海道新聞が正論を掲載しています。
↓
象牙国内取引 抜け穴黙認は許されぬ10/05 08:55
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/opinion/editorial/2-0085668.html(m)
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テーマ:動物保護 - ジャンル:福祉・ボランティア
- 2016/10/05(水) 22:34:49|
- ゾウ
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| コメント:2
>決議に法的拘束力はない。だが、日本政府は今まで以上に監視の目を強め、違法象牙を許さない姿勢を示さなくてはならない。
道新記事の締めくくりの一文ですが、あくまで「違法象牙を許すな」であって、象牙その物を否定しているのではないって事です。
三浦英之さん(朝日新聞アフリカ特派員)のTwitterで、興味深い事が書かれています。
https://twitter.com/miura_hideyuki
>②基礎知識。象牙密猟の問題で圧倒的に悪いのは中国と東部アフリカ諸国だ。両者とも政府が直接関与しながらゾウを密猟し、密輸に手を染めているといわれている。便宜上、「不良連合」。密猟の実態は過去のツイートを見てほしい
>③一方、日本は制度に問題があるものの、比較的真面目に管理に取り組んできた。南部アフリカもそうだ。保護を推奨し、ゾウが増えている。そこで自然死したゾウの牙を日本に輸出し、その利益を保護策にまわす。そんなサイクルを夢見ていた。便宜上、「まじめ連合」
>④今回しかけたのは「不良連合」の方だ。ゾウが絶滅寸前になり、慌てて「すべての象牙市場を閉鎖すべきだ」と訴え始めた。中国は英国王室や米国の圧力を受け、早々と「市場閉鎖」を決断。これに「まじめ連合」が反発した。「悪いのはお前らだ。俺たちは制度をきちんと守ってきた」
早い話、密猟密輸やってた連中が、今回率先して「国内消費やめろ」と言い出しっぺして、正直に適正管理してた国々に手前らのツケ回してるだけです。
正直言って、これで密猟密輸やってた国々が動物愛護に目覚めて違法行為止めるとは思えないです。
正当な市場が潰される事で、裏の違法取引に拍車がかかる可能性の方が高いです。
- URL |
- 2016/10/07(金) 18:33:06 |
- オキキリムイ #ZJmJft5I
- [ 編集 ]
同じ道新記事より
しかし、環境保護団体などは、日本は抜け穴だらけで違法取引を食い止められていないとし、閉鎖の対象だと強く批判する。
日本が現状のままで国内取引を継続すれば、世界中の批判にさらされる可能性がある。象牙の売買を認め続けるにしても、より厳格な管理を実施しなければ、国際的な理解は得られまい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本のずさんな管理体制に関しては具体的な事例が複数挙げられています。中国への密輸出についても。
お読みですか?
果たして、日本は「まじめ組」と言えるでしょうか?
東部アフリカ諸国の象牙をめぐる闇は極めて濃いと思います。
密輸に手を染めている役人の問題も深刻です。
国内市場閉鎖に同意した中国が裏取引を続けるのかどうか・・
今後、どう取り締まってゆくのか大きな課題です。
しかし、一部に合法取引が存在することが、象牙の需要を掘り起こし、価格が高騰し、密猟につながっているのは事実だと考えますので、
象牙の取引全面禁止に賛成します。
やってみなければ、わかりませんけどね・・
今回の会議で、南部のゾウ大国、ボツワナは市場閉鎖に賛同しています。南部4ケ国すべてが反対したわけではないのです。
南アフリカにおける象牙の違法取引も指摘されています。
ゾウの絶滅危機とは別次元の問題もあります。それは、世界の潮流に
敏感かどうか、ということ。ナショナリストは海外からの批判に目くじらを立てますが、資源のない島国の日本にとって外交は極めて重要。
国内の一握りの象牙関係業者からの嘆願に応じるよりも、市場閉鎖に動いた方が外交巧者と言えるでしょう。
- URL |
- 2016/10/08(土) 22:44:21 |
- タマらんブログ #-
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