本日18日、IOCのバッハ会長が都庁を訪ね、
小池都知事と会談した。
その一部始終がTVで放送された。
会談の公開は、小池知事からの申し入れだそうだ。
「情報公開」を選挙公約に掲げた小池氏の有言実行と言える。
2020年、東京オリンピックのボート・カヌー競技の競技場については、
連日、様々な報道がされ、今朝の新聞には「韓国開催もあり得る」
という見出しが躍り、都庁が根拠も無い安い金額を提示していた
ことが報じられた。
ボート会場 都、IOCに安い金額を虚偽報告 (毎日新聞)
http://mainichi.jp/sportsspecial/articles/20161018/k00/00m/050/098000c?fm=mnm長年にわたって東京都の財務管理は一体どうなっているのか?
都知事は何をしていたのか?と憤りを禁じ得ない。
さらに、夕刊には、ボート会場整備費を300億円に削減できると、
都が試算したことが報じられている。
それならなぜ、最初からもっと節約できなかったのか?
小池都知事とバッハ会長の会談は逐次通訳をはさんで行われ、
バッハ会長の英語もわかりやすく、興味深く見た。
通常、こうした会談の冒頭だけが公開されるが、一部始終を
ナマで見られると、報道に頼らずとも、明確な情報が得られる。
会談の中で、バッハ会長は、「principle」(原則)、「feasible」
(実現可能な)という言葉を繰り返し使った。
ボートやカヌーの競技団体は、IOCが既に決めた計画は変えられない
と主張しているが、バッハ会長の発言は含みを残しながらも、
原則を曲げないならば、コスト削減に賛成と受け取れ、
さらに、IOC、東京都、政府、五輪組織委員会との四者協議を提案した。
今まで、組織委員会や競技団体から圧力を受けていた小池都政にとっては
天の声にも等しい。協議にIOCが加わる意味は大きい。
東京オリンピックについては、新国立の費用、ロゴの出来レースと
問題が相次ぎ、これらはすべてバックヤードで秘密裏に決められた
ことであり、多くの都民が不信感を募らせている。
責任がどこに、誰にあるのか、曖昧であることも大きな問題。
ボートやカヌーの競技団体は、現計画の「海の森」での
開催を支持しているが、この場所は風が強く、海水は
ボートを腐食するなど、アスリートからは不満の声が聞こえる。
どうやら、宮城県の長沼などで開催するのは、都落ちする
ような感じがあるらしく、選手村で他競技の選手と交流する
ことも大切、などと競技団体は主張している。
しかし、今までの不透明な流れから、何かもっと別の理由
があって会場変更に反対しているのではないか、
と思ってしまう。
招致をした際の、「復興五輪」はどこへ消えたのか?
仮設住宅を、選手用の宿舎に衣替えするのも良い提案と思う。
今までの五輪組織委員会の不透明さは目にあまる。
とくに、森元首相が不透明の極み。
いい加減、ご退場いただけないだろうか・・・
ロンドンオリンピックの際にも開催2年前に競技場を変更している。
今なら、まだ間に合う。
情報を都民、国民に逐一明らかにして競技会場を
決めていただきたい。
小池都知事、今後もTV中継してください。
千代田区でオリンピック整備のために伐られる予定だった
街路樹は、多くの反対の声で、なんとか伐られずにすむようだ。
しかし、すでに多くの枝が伐られ、無残な姿を晒している。
(m)
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- 2016/10/18(火) 22:36:09|
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