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[日本のクマを考える」日本クマネットワーク シンポジウム

繰り返されるクマの出没・私たちは何を学んできたのか?

  -2010年の出没と対策の現状ー

2月12日(土)、上野動物園・動物園ホールに於いて、日本クマネットワークと東京動物園協会の主催で   
公開シンポジウムが開催されました。

当日は、小雪の舞う寒さでしたが、会場は補助席も含め、ぎっしり満員で、関心の高さが窺われました。

1月末の環境省の速報では、昨年、捕獲されたツキノワグマは3,503頭、その内、3,039頭が捕殺され、
ヒグマの捕獲数は517頭、うち、514頭が捕殺されました。

ツキノワグマは、2006年の捕獲数4、846頭(4,340頭捕殺)に次ぐ、突出した数となりました。

シンポジウムでは、各地でクマの保全管理活動に携わっておられる7氏が講演され、その後、総合討論が
おこなわれました。

以下、要旨:

昨年のツキノワグマの大量出没は東北地方を除き、ほぼ全国で起きたが、とくに近畿地方では未曾有の大出没
を記録。

出没の主な原因は、ブナなど堅果類の凶作。奥山の極端なエサ不足。
加えて、里山の放置により、人の生活圏とクマの生息地の間に緩衝帯がなくなったこと。
トウモロコシや果樹など、クマの好物が盛んに栽培されていること。
狩猟圧の低下、など…

とられた対策としては、木の実の豊凶モニタリングによる出没予測、クマ対策チームや
対策員の配置、放獣、電気柵の設置、「出没対応マニュアル」の作成、地域住民との情報共有、廃棄された農作物や生ゴミの適正な処理、藪の刈り払い、など…
DSCN1801_convert_20110219154514.jpg
当日の様子

課題として、現場のマンパワー不足、専門家の不足、放獣の限界、奥山の保全と多様な
生物が棲める森作りが必要、木の実の継続的な豊凶モニタリングによる出没予測と対策、クマの経年的な
動向のモニタリングと科学的データを元にした広域での分布管理と情報共有・協働、話題性に偏った
マスコミの誤報道、など…

最後に、2006年の大量出没の後に、クマネットワークから出された提言が、昨年の大出没に際して、 
活かされたかどうか、十分/まあまあ/不十分の3ランクに分け、会場の挙手による評価が行われました。
その結果、とくに、「個体数への影響」「行政の予算と体制」「人材育成」「マスコミ報道のあり方」
について、不十分との評価が目立ちました。

シンポジウムの報告書は後日、日本クマネットワークより刊行されるとのことです。

新刊!  
「日本のクマ~ヒグマとツキノワグマの生物学~」

[編者]坪田敏男・山崎晃司
[発行]東京大学出版会
[定価]6,090円
人間とクマとの共存をめざして、生態学、生理学、獣医学、保護管理学など、さまざまな分野の最前線で
活躍する研究者が書き下ろした「クマ学」の決定版!

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