秋田のクマ、推定生息数の6割捕殺
「前代未聞」懸念もhttps://digital.asahi.com/articles/ASKDP5R4PKDPUBUB010.html秋田県でのツキノワグマの捕殺が12月までに
なんと、
817頭に上っています。
前年度の捕殺は500頭ちかくでしたが、さらに大幅増。
レッドリストの危急種です。
昨年10月までの暫定値で、他県の捕殺数は多くても
100~200頭台なので、秋田県の捕殺数は突出しています。
これはもう明らかに、県民がクマパニックに陥っている証です。
一昨年の鹿角の人食いグマ事件の影響でしょう。
「クマに食べられる」「クマは人を殺す」→クマがいたら殺せ、
になってしまっています。
ちなみに、昨年のクマによる死者は1名でした。
これは遭遇事故で、クマが故意に人を襲ったのではありません。
日本ツキノワグマ研究所が「スーパーK」などと名づけ、
ことさら人々の恐怖心を煽ったせいもあると思います。
※同研究所によれば、未だ食害に加わったクマは残存して
いるとのことですが、これはあくまでも山中です。
捕殺数の多さから察するに、秋田県は本気でクマの
県内絶滅をめざしているとしか考えられません。
9年ぶりに冬季の猟まで解禁!
穴の中で冬眠もさせない。捕殺しやすい。
コグマもいることでしょう。
県民の恐怖心が収まるまでに、秋田県のツキノワグマは
いなくなるかもしれませんね。
けれど、長野県軽井沢町のように、夏場、町のあちこちに
出没しても、放獣やパトロールやゴミ出しの注意の徹底などで
事故を防いでいる自治体もあるのですから、
秋田県も、農地や人里にクマが近づかない対策などを積極的に
とれないのでしょうか。
やみくもに無害クマまで殺さず、
生息数などは、科学的なデータを採って検証してください。あとはクマのテリトリーである山に入らないことですね、
と説得しても、人々はタケノコ採りに行ってしまうそうですが、
クマにも生存できる場所を残してやって欲しいです。
堅果類が不作で、山にエサが無く、空腹で人里に下りて
来ているのでしょうか。
(m)
追記:2018/1/9
岩手県からの情報です。ご参考までに。
「毎年クマによる人身事故が
毎年10件前後発生している岩手県では、
平成29年度は人身事故が16件17名起きています。
ただし、クマの捕殺数は272頭。
(2017年10月までの暫定値:環境省)。
幸い死亡事故は起きていませんが、
昨年はクマの出没が多かったにも関わらず、
岩手県民はパニックを起こさず、
行政や猟友会も冷静に対応していた
というのが私の感想です。
岩手県は(堅果類の豊凶調査に基づいて)
クマの出没予想を立て、
様々な媒体を使ってのクマ情報や注意喚起を
県民に行っています。
岩手県のクマの保護管理の取組の歴史と実績、
県民性や猟友会やNGOの取組、マスコミの報道姿勢などが、
秋田県と岩手県では異なる結果になったと思います」
★「地域猫」の記事はまだ続きます。
- 関連記事
-
スポンサーサイト
テーマ:気になったニュース - ジャンル:ニュース
- 2018/01/08(月) 22:36:02|
- 野生動物 クマ
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0