動物との共生フォーラム

Friends of Nature & Animals Forum

【地域猫】~まとめ&活動を始めたい方へ その2~

●これから地域猫活動を始めたい方へ

これまでの記事で述べましたように、
「飼い主のいない猫を減らす」活動は、手法にとらわれることなく、
お住まいの地域事情に合わせるのが良いと考えます。

野良猫が非常に多い場所なら、まずはTNR(不妊去勢して戻す)して
見守り管理し、子猫の保護を先行させながら、地元の自治会や行政と連絡を取り、
協力を得られるかどうか、地域猫態勢が作れるかどうか、
お住まいの自治体の猫対策(助成金の有無など)も含めて調べてみてください。

もし今、不妊手術が必要なメス猫がいるなら、
貸出しをしている動物保護団体や保健所から捕獲器を借り、
使い方を教わって、TNRをしてください。
飼い主のいない猫か分からない場合は必ず近隣に不妊去勢の
告知を兼ねてチラシを配り、確認してください。
※地方は外飼いが多いので、飼い猫を不妊去勢してしまわないよう
 注意が必要です。
 自治体が作成したチラシがあれば、それを配布しましょう。
※継続して活動するなら、捕獲器は一万数千円なので、
「ねこけん」さんなどからトマホーク型を購入すると良いでしょう。

子猫に関しては、保護譲渡にチャレンジしてください。
まずは病院でノミダニ寄生虫の駆除やワクチン接種、健康診断を
受け、生後2か月位になったら里親を探します。
※なるべく友人や知人から譲渡先を探し、いない場合は、
「ペットのおうち」など、ネットやポスターで探しますが、
譲渡条件を設定し、適切に終生飼養してくれる人を慎重に選びましょう。
猫の幸福は、里親の選択にかかっていると言っても過言ではありません。
※猫を増やさないようNBA(譲渡前不妊手術)をお勧めしますが、
里親の方でする場合は、必ず確認してください。

チャーミーと小次郎

TNRや見守り活動を続けるなら、お住まいの地域に仲間を作ると良いでしょう。
複数で動くことで、効率も上がり、時間的にも、精神的にも、
負担が軽くなります。
もしあなたが内気なタイプなら、フットワークの良い人に
仲間になってもらいましょう。
地域に一人や二人、必ずフットワークの良い社交的な人はいるものです。
※近隣にチラシを配ることで、情報や協力者が得られやすくなります。
※一人で沢山の猫を抱え込み、多頭飼育にならないよう注意してください。
※地域で発言力があり、信頼されている人の協力が得られると活動がやり
やすくなります。

少しずつ協力者を増やしながら、地域でネットワークを作っていきます。
保護団体のメンバーに頼んで、地域活動のノウハウを知るミーティングを
開いたり、地域でカンパを募るなど、費用対策も必要です。
※協力的な動物病院を探しましょう。
※他所から人を呼んでセミナーなどを開く場合は、地域の状況をよく
説明することが大切です。お住まいの地域に適したノウハウを
教えてもらいましょう。

警戒心が強いメス猫がなかなか捕まらないなど、
最初は上手くいかないかもしれませんが、
仕事や家事の合間で構わないので、
アレコレ工夫して、出来る範囲で、マイペースで続けてください。

活動を進める内、協力の輪が地域に徐々に出来てくるはずです。
そうなったら、時には議員を介したりして、行政に要望も出してください。


●これから地域猫活動を進めたい行政へ

幾度も述べていますように、地域事情に合わせた方法を採る
必要があります。

例えば、もともと野良猫が少ない東京都心・千代田区の方法が
地方都市に向くでしょうか?
理想を追う前に、地域の猫状況を把握し、地域猫活動を正確に
理解する必要もあります。
先ずはTNRを推進すべき地域が多いのではないでしょうか。
※環境省からの推奨は現場を知らず、マスコミ報道は
地域猫活動の良いとこどりPRが多く、あまり当てにはなりません。

寒冷地では、子猫は生き延びることが出来ません。
それでも、猫の持ち込みや殺処分数、苦情が多いということは、
野良猫へのエサやりや、飼い猫の未不妊、未去勢が多いからで、
その場合は、蛇口を閉める対策を強化しないことには、
猫の数は一向に減らないことになります。


いざ、地域猫対策に乗り出したら、中途半端な対応は
かえって状況を悪化させかねません。

行政は地域猫活動の要です。

助成金や広報、ボランティア募集、地域団体との調整など、
積極的に動く必要があります。
成果をデータ化すると、住民の理解が得やすくなります。

地域猫対策を始めたものの、行政が消極的な地域では、
ボランティアに丸投げというような事態も起きています。

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個人が出来ることから地域で活動を始め、
徐々にネットワークを作り、官民協働につなげていくーー
そうした地域が増えていくことで、ふん尿などの被害も減り、
飼い主のいない猫も、温かい家を見つけることが出来るのです。


(連載記事おわり)

(m)

★地域猫活動についてのご質問は、ブログのコメント欄、又は、
catseyes@rmail.plala.or.jp までどうぞ。


筆者プロフィール: 仕事の傍ら、2005年より、動物行政に関わり、
            飼い主のいない猫の対策に協力しています。
            プロフィール詳細はメールをいただいた方に。




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