1月24日夜に放送されたNHKのクローズアップ現代。
タイトルは、「犬猫殺処分の裏側で動物愛護団体崩壊」
番組の中で「ピースワンコジャパン」が紹介された。
殺処分ゼロをめざし、広島県から収容犬を引き取っている団体である。
シェルタ―が映し出されて驚いた。
建物は新しいのだが、小部屋には十頭を超える、
群れといってもいいほどの数の犬が出入りしている。
給餌に来たスタッフは、その犬たちを見もせず、
まるで「物」に与えるようにフードの入った皿を床に
滑らせて入れる。時間にして数秒。
さっさと出て行く。
犬たちとのコミュニケーションは全く無い。
犬たちは当惑の面持ちで給餌人を見送る。
あのように複数頭を管理していて、噛みあいなどは
起こらないのだろうか。
そもそも一頭ずつの健康管理も難しいはずだ。
最も驚いたのは、あのような給餌の方法を
平気で撮影させたことだ。
2000頭もの犬を、たった40人で世話をする無謀。
しかも、犬たちはほとんど野犬と聞いている。
成長した野犬を一般家庭で飼育できるように訓練
するのは極めて大変だと専門家は口をそろえる。
しかも、ほとんどの犬が不妊去勢されまないまま
譲渡されているのである。
番組の中で、大西プロジェクトリーダーが、
「引取りを止めれば、寄付もなくなる」と、
語っていたが、7億の寄付があって、5千万の赤字だと言う。
心なしか、大西リーダーの顔がいらだち、
ひきつっているように見えた。
ピースワンコは殺処分ゼロ事業を継続することが出来るのか?
5千万円の赤字を抱え、2千頭の野犬を抱え・・
これまで譲渡された犬は全体の少数である。
番組のタイトルでもある「動物愛護団体の崩壊」が
まさに現実のものとなるのではないかとの危惧を感じた。
もしピースワンコが破綻したならば、
この団体に犬を渡し続けた広島県の責任は重い。
(m)
#ピースワンコ #殺処分ゼロ
- 関連記事
-
スポンサーサイト
テーマ:動物保護 - ジャンル:福祉・ボランティア
- 2018/02/05(月) 17:29:20|
- 犬・猫などペット
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2