硝酸塩によるシカの駆除が検討、実施されようとしています。鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する
法律第37条の審査基準を設けることについて
http://www.env.go.jp/press/105318.html以下、引用。
現在、硝酸塩によるシカ等の捕獲について研究が進められており、
従来から慎重に取り扱われてきたところですが、
硝酸塩による鳥獣の捕獲は法第36条の危険猟法に該当すると解されるところ、
今般、野外において実証事業を行う段階になったことから、
硝酸塩を用いた鳥獣の捕獲に係る法第37条に基づく
「環境大臣の許可」の基準を明確化するため、
新たに審査基準を定めました。
当面は学術研究を目的とするものであって、
柵で囲まれ管理された環境下又は硝酸塩を摂取した個体を把握し
死亡した個体を回収できる環境下において、
硝酸塩による致死量が判明した鳥獣
(※現時点ではニホンジカのみ)を対象に行うもので
法第37条第3項の許可基準を満たしたものに限り、
法第37条に基づき許可することとする。
・上記環境下以外においては、
将来的に各種課題への対応についての
安全性等に対する科学的根拠を示すことができた場合に、
許可をする対象となり得ることとする。
引用おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以下は、
硝酸塩によるシカの致死処分に関するパブコメの抜粋。
● 「人畜や生態系等への影響等の科学的知見が不足していることから、
それを明らかにするための学 術研究」とあるが、
人間を初め、自然界への悪影響は、ある程度判明している。
逆にそれを科学的に実 証するのは、かなり困難なことである。
中途半端な研究では、「影響はない」という結論になりがちでは ?
●「死亡した個体を回収し、適切に処理する」とあるが、
研究下なら出来るかもしれないが、
現在、鳥獣 保護管理事業等で捕殺されたシカ等は、
適切な処理がされておらず、
山林に放置されている個体も多 いのが現状である。
この延長線上に、危険猟法は危険過ぎる。
将来、実行性のない学術研究は止める べき。
● 「錯誤捕獲を未然に防止するため・・・」とあるが、
これは現実問題として不可能ではないか?
「どのよ うな鳥獣が誘引されるかを確認」とあるが、
環境下の全種類の生き物を調査できるわけがない。
●
餌に硝酸塩を混ぜてじわじわと弱らせて殺すという考え方に
大変な残忍性を感じる。静岡県で実験 中の時も
国民の反対が多かったと記憶している。
防除のための電気柵設置等や各種避妊の試みは
費 用もかかり大変だと思うが、道義的にまっとうであると思う。
楽をして安価で効果が出るが動物を苦しま せる方法より、
研究費や手間がかかっても動物の痛みを思いやる方法をお願いしたい。●
硝酸塩による毒殺は、長時間の苦痛の後、死に至らしめるもので
狩猟、捕獲の方法として適正でな い。既に欧州では毒殺のみならず、
罠、刃物による狩猟も禁止している国がある。(例:イタリア)
抜粋おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方法の残忍性、人畜や他の野生動物、生態系などへの悪影響
を懸念するコメントがほとんどでした。
パブコメの詳細は以下でごらんください。
http://www.env.go.jp/press/files/jp/108764.pdf(m)
#シカ #鹿 #硝酸塩 #毒殺 #駆除 #捕殺 #環境省 #パブコメ
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テーマ:動物保護 - ジャンル:福祉・ボランティア
- 2018/04/01(日) 00:01:10|
- 野生動物 その他
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夜空さま
パブコメの意見は大半が反対でしたが、環境省は強行するつもりでしょうか。
害獣指定というのも人間の都合ですね。
絶滅が危惧されるようになって、初めて共生を唱えだす。
例えば、同じ野鳥でも、カラスとドバトは(人間にとって)害鳥だそうです。
- URL |
- 2018/04/04(水) 00:12:27 |
- 動物との共生フォーラム #-
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