犬や猫の保護団体のブログを見ると、
「飼えなくなったペットを引き取って欲しい」と、
引き取り依頼の電話が頻繁にかかってくるという。
先日、元ボランティアが、
「病気の猫に医療も受けさせず死なせている」と告発し、
ネットで記事になった保護団体にも、
報道されたことで、引き取り依頼が増えているという。
問題のある団体だと告発されたにもかかわらず、
引き取りを依頼するとは、ペットの命や行く末などに
関心も感情も無い人たちだろう。
繁殖できなくなった犬や猫をブリーダーから引き取る、
引取り屋の暗躍が度々報道されるが、
引き取り業はペットを手放したい一般の飼い主にも
商売のすそ野を広げている。最短X日で引き取り、全国対応、一括引き受け、
といった、いかにも営業色の濃いキャッチで、
ペットを手放したい人を惹きつける。
里親探しの有料仲介業であるが、会社の詳細説明も無く、
実績の証明も無く、いかにもイメージ的な写真をサイトに
掲載している。
現在、東京都動物愛護相談センターは「殺処分ゼロ」の御旗の下、
負傷動物以外は、相当の理由が無い限り、ペットの引取りはしていないそうだ。
先日、衰弱していたところを保護された首輪を着けた成猫も、
センターは引き取らず、警察署の遺失物係が世話をしていた。
保護したペットを「預かり飼育する人」のリストが警察署にあるそうで、
飼い主や預かり先が見つからなければ、保護した場所に放すのだという。
この成猫の状態だと、外に戻されたら命にかかわるので、
これはこれで問題のある対処だと思う。
センターが引き取らないので、困った人たちを吸い寄せるのが
隙間を埋めるかのようにタイムリーに出現した「引取り屋」だ。
動物はいのち。
飼えなくなって手放すなら、不幸にしてはならない。
将来、飼えなくなる可能性があるなら、ペットを飼うべきではない。
飼う前に、先々のことまで冷静に、慎重に考えて欲しい。
そして、行政は、飼い主に向けては、命の最後まで、
責任を持ち、きちんと世話をすること、そして、
飼いたい人には、飼う前の心構えや、飼い方の啓発を強化し、
身勝手な理由でペットを手放す飼い主を、
これ以上生み出さないようにしていただきたい。
(m)
#犬猫 #ペット #飼えない #引取り屋 #注意 #啓発強化
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テーマ:動物愛護 - ジャンル:ペット
- 2018/06/24(日) 17:29:52|
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