刑事コロンボ ~名推理は永遠に~

2011年6月23日、TVドラマ「刑事コロンボ」で人気を博した
ピーター・フォーク氏が死去されました。享年83歳。
晩年はアルツハイマーを患っていたそうですが、ご冥福をお祈りします。

昨年、BSで全69作品が再放送され、
あらためて、この人気シリーズを、ほぼ完見。
犯人を心理的に追いつめていく推理のプロセスはもちろん、
捜査とは関係のない犯人とのやりとりも、
深みあり、妙味ありのセリフで、実によく練られた脚本です。
脚本、役者、演出・・すべてがハイレベルでなくては、
これほどのヒット作は生まれないでしょう。

毎回、コロンボと対決する豪華な顔ぶれの俳優たち。
役者魂にあふれた舞台俳優の演技は見ごたえがありました。
「刑事コロンボ」の放送開始は1968年。
ベトナム戦争のさなか・・・M.ルーサー・キング牧師が暗殺された年です。
その後、1978年まで、45作品が放映されました。
反戦運動、ヒッピー、文化大革命・・・アメリカが、世界中が、
大揺れに揺れた時代です。

よれよれのレインコートに安葉巻、ボロ車に不細工な愛犬・・いかにも冴えない
イタリア系の刑事が、芸術家や実業家、医者、俳優といった、
エスタブリッシュメントの仕掛けた完全犯罪をくずしていく構図は
反体制の時代を反映していました。

多くの作品で、犯人は自信家、野心家で傲慢、不遜な態度ですが、
「あ、それからもう一つ・・」とコロンボにやんわり突っこまれ、
うっかりミスから徐々に、窮地へと追い込まれていきます。
見ている内に、視聴者は、推理の先取りとなる伏線探しにハマります。
時に、完全犯罪が成立しそうになる作品もありましたが、
この場合、コロンボは、犯人にボロを出させるため、ひと芝居うちます。

あの当時、推理とは別に、毎回、楽しみだったのが、
ハリウッドやマリブあたりの、豪邸と、趣向を凝らしたインテリアでした。
アメリカはお金持ちの大国、というイメージの普遍化。
世界中の人々がアメリカの豊かさにあこがれたはず・・
まんまとハリウッドの戦略にひっかかったわけです。

昨年の再放送でも、リッチさは錆びず、古びずで、またまた楽しめました。
1970年代後半の数年間、サンフランシスコに住みましたが、
あんな豪邸を訪ねたことはありません・・
一般のアメリカ人にとっても、夢の城だったのですね・・
同時代、映画は「ダーティー・ハリー」
日本では、「木枯らし紋次郎」がヒット。
アウトロー的なヒーローがウケる時代でした。

激動の70年代。芸術、文化、社会、さまざまな分野で、
画期的な一時代を築いたと思います。
1976年、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」の世界的なヒットを
もって、パーティーはお開きとなります。

名推理は永遠にー

imagesコロンボ
 「うちのカミさんがね・・」

(m)

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テーマ : テレビドラマ
ジャンル : テレビ・ラジオ

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コロンボ

またちょっとご無沙汰で不義理をいたしております。いかがお過ごしでしょうか。本日はコメント欄から、お邪魔いたします。

暑くて、少ない私の脳みそも停止しちゃっておりますが、、、パブリックコメントのお知らせなど、お待ちしております。いつも詳細情報など、ありがたいです。感謝申し上げます。


ところで刑事コロンボ、確かデジタルリマスター版かな?だと思いますがケーブルTVで近頃毎週見ております。私も刑事ドラマ全般好きですが、もちろん刑事コロンボも、翻訳日本語の本ですが、も、愛読しておりました。あのやる気の無い・ほぼ動かない犬・・も懐かしいです~。

ピーター・フォーク氏のご冥福をお祈りします。

☆梅雨明けで、一段と猛烈な暑さですもんね。くれぐれもご自愛くださいませ。ではまた!

コロンボ

私もコメント欄から返します~ご無沙汰!
コメントありがとうございます。「コロンボ」ファンとは知りませんでしたよ。当方、野良猫という種類しか知らないのですが、あの犬、なんていう犬種でしょう?パブコメは7月下旬かな?
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