命に負担をかけない「命の授業」へ

「命の授業」と言えば、犬を学校に伴い、児童とふれあう、
というのが、今までの定番でした。

けれども、犬によっては、授業のあと、
ストレスからぐったりしたり、 下痢などの症状が見られ、
動物福祉の面から、方法を見直す動きが
ひろがっています。

中でも、奈良県宇陀市にある「うだアニマルパーク」の
「命の教育」は、
全国の自治体や教育関係者から注目されています。


命学ぶ教育、動物にも配慮 張り子で代用・事前に体調確認
2016年12月10日 朝日新聞
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12699518.html?rm=150


動物がいなくても、命の大切さを伝えることはできます。
読み聞かせや体験談など、さまざまな方法があると思います。

そもそも、幼い子供たちは、大人よりも、
むしろ命に敏感ではないでしょうか?

子供というのは、本能的に
自分たちが守られるべき弱い存在だということを感知しており、
その感覚や視線で、動物たちを見るからだと聞いたことがあります。

例えば、公園に捨てられている子猫がいます。
反射的に、子猫に駆け寄るのは子供です。
「汚いから、さわっちゃダメ!」というお母さん、
いますよね?

子猫を拾って来る子供は多いですが、
「うちでは飼えないから置いてきなさい」と言う親、
多いですよね?

例えば、路に迷子の犬がいます。
心配そうに、何度も犬を振り返って見るのは、
大人ではなく、子供ですよね。


人間は子供から大人に成長する過程で、
命に対する大切な感覚を失って
しまうのかもしれません。


小学校の低学年を対象にした
「命の授業」は広がっていますが、実は、
小学校高学年~高校生を対象に、殺処分の問題や、
動物を飼ったら愛情と責任を持って最後まで世話をする終生飼養、
動物の医療、そして、動物の遺棄や虐待を取り締まる
動物愛護管理法のことなどを、
授業で取り上げることが必要だと思います。

以下は、沖縄の高校生の取り組みです。

沖縄の高校生が命の授業 犬や猫の殺処分をなくしたい 
沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/74801


生徒たちが自発的にテーマを決め、調べて、発表する
というプロセスが大切に思えます。


(m)

テーマ : 動物愛護
ジャンル : ペット

「殺処分ゼロ」を考えるイベントご紹介

年明けに開催される、「殺処分ゼロ」に関する
イベントを二つご紹介します。

 ★アニマルライツ勉強会[殺処分”ゼロ”の真実] 


概要
2017年1月14日土曜日13:00受付開始

13:15~16:40

参加費:300円 ※会員無料&22歳以下無料

場所:渋谷区勤労福祉会館
   https://goo.gl/maps/EBWbRQiSG9z

※定員に足し次第、受付を終了しキャンセル待ちとなります。
 その場合はご連絡をいたします。
※キャンセルの場合は必ず事前にご一報ください。
※下記申込フォームからお申し込みください。
 Facebookイベントページに予約ボタンを押しても
 参加申し込みにはなりません。


詳細・申し込み
http://www.arcj.org/information/00/id=994



 ★第2回『殺処分0』を考えるシンポジウム 


主催
公益社団法人日本動物福祉協会

開催日時
2017年1月21日(土)10時~17時

開催場所
日本獣医生命科学大学 E棟111教室


内容・申し込み
http://jaws.or.jp/seminar/%e7%ac%ac2%e5%9b%9e%e3%80%8e%e6%ae%ba%e5%87%a6%e5%88%860%e3%80%8f%e3%82%92%e8%80%83%e3%81%88%e3%82%8b%e3%82%b7%e3%83%b3%e3%83%9d%e3%82%b8%e3%82%a6%e3%83%a0%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b/

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(m)

テーマ : 伝えたいこと
ジャンル : ブログ

「動物愛護」の格差  1.殺処分の取材開始

近ごろ、「格差社会」という言葉を頻繁に耳にしますが、
「動物愛護」の世界にも歴然とした格差があるようです。

私は20年以上、仕事の傍ら、地域の飼い主のいない猫たちを
近所の方々と保護、譲渡、見守りをする一方、
野生動物、とくにクマの無差別駆除などに
疑問を感じて調べておりました。
そんな折、2005年に、杉並区の「動物との共生を考える懇談会」
の委員となり、
会議で提案された「飼い猫の登録制」「野良猫へのエサやり罰則」条例
に反対しました。

当時、ボランティアに向けた飼主のいない猫の活動ガイドラインも無く、
いきなり条例を定めることは時期尚早であり、賛同できかねました。
先ずは活動ガイドラインを作成し、
ボランティアとの協働を実現させていくべきではないかと訴えました。

当時の議事録が残っています。特別に発言時間をいただきましたが、
私の反対発言により会議は大混乱。委員長は大激怒。
実は、こうした懇談会は事前に結論が決まっており、私は文字どおり
四面楚歌の状態。エサやり罰則への反対まで言及できる状況ではなく、
区内の名の知れた愛護団体の代表からもサポート発言無し!


会議録
http://www.city.suginami.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/013/315/kyosei06.pdf


その後、区内のボランティアが結集して、
区議にも働きかけ、紆余曲折の末、条例案は流れました。

私は杉並区が創った地域大学にボランティア養成講座を設け、
官民協働を進めるよう行政に働きかけ続けました。
その提案が通り、講座が開設され、2008年より、
「杉並どうぶつ相談員」制度がスタートしました。
第一期の相談員は23名。
官民の反目がある中での船出でしたので、当初3年間は、
相談員が提案をしても保健所が動いてくれず、
この間に辞めてしまった相談員も多数います。
けれども4年目に、3人目となる課長が理解を示して下さり、
実質的な活動が始まりました。

官民協働で最も大切なことは、官民の信頼関係の構築
で、そのための双方の「粘り」だと思います。

加えて、ボランティアが行政の「下請け」にならないこと、
でしょうか。



東京都の制度で、杉並区では動物の引取りは行っていませんので、
飼主のいない猫を減らす活動や、終生飼養、マナー啓発などが
主な活動となりますが、地道な活動の結果、今年度の相談員数は
65名。あと2~3年で100名を超える見込みです。
杉並区の場合は、犬班、猫班、災害対策班などに分かれ、これらと
重複するかたちで各地域班があります。
区内の多数のボランティアの活動もあり、26年度、杉並区からの
実質的な猫の引取り数はほぼゼロとなりました。

制度が設けられてからは、官民協働の進展に尽力してきましたが、
犬猫に関わるなら、以前から気になっていた国の殺処分の
問題も調べてみようと思い、2011年1月から取材を始めました。
折しも、環境省では動物愛護管理法改正の論議が進められて
いました。

先ずは、「動物との共生を考える連絡会」の
構成団体の代表に話を伺いました。
「殺処分をなくすためにどのような活動をされていますか?」
その団体は、動物愛護管理法の改正が主活動とのこと
でした。
「殺処分を急いでなくそうとしたら、ペットは山野に遺棄される」
というご意見でした。
次いで、連絡会の代表にも伺いましたが、
「今すぐには出来ない」との返答。
畜産動物の福祉に注力されているとのことでした。

そこで、次は、国会議員に面会することにしました。


(つづく)


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ジャンル : ペット

「殺処分ゼロバブル?」シンポジウム

2016年11月12日に開催された「殺処分ゼロバブル?」シンポジウム。
NPO法人神奈川動物ボランティア連絡会さん、
かわさき犬猫愛護ボランティアさん主催で、
とても充実し、多くの問題提議や提言がありました。

(敬称略)

●基調講演​「殺処分ゼロバブルがもたらす弊害」

講師:獣医師・西山ゆうこ



●基調講演「川崎市の取り組みについて」

講師:川崎市動物愛護センター係長・獣医師・鈴木香奈子



●パネルディスカッション「殺処分ゼロを考える」

パネリスト
・獣医師 西山ゆうこ
・川崎市動物愛護センター係長・獣医師 鈴木香奈子
・NPO法人神奈川動物ボランティア連絡会 矢吹紀子
・かわさき犬猫愛護ボランティア 廣田和子
・公益財団法人動物環境・福祉協会Eva 事務局長 松井久美子
コーディネーター
かわさき犬猫愛護ボランティア、動物介在教育・療法学会理事
事務局長 森茂樹


「公益財団法人動物環境・福祉協会Eva」さんのHPに
掲載されていますので、ぜひご覧ください。
http://www.eva.or.jp/satsushobun0


たいへん参考になりました。
現状を批判するだけではなく、では、どうしたら改善できるのか、
その具体案を提示し、実現させていく方向性が大切ではないでしょうか。


(m)

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ジャンル : ペット

高齢者にペットを!手ぐすね引くペット業界

先日、あるイベントに参加したら、挨拶に立った獣医師曰く、
「ペットは高齢者の長寿を促し、健康増進や癒し効果もあります」と、
高齢者のペット飼育を熱心に勧めていました。
その挨拶の中で、近年、高齢者の他界や施設入居などにより、
置き去りにされるペットが急増していることなどは、
一切語られませんでした。
終生飼養に言及する言葉もありませんでした。

2010年以降、犬の飼育数は減少に転じています。
飼育数が減れば、困るのはペット関連業界。
動物病院をはじめ、ペットショップ、フード、用品、看護師や
トリマーなどの関連学校・・。
ペットに関わる業界は膨大です。少子高齢化に伴って、
ペットが減り続ければ、死活問題となります。

さらにネットでは、ペットの生体販売やオークションが批判され、
新聞など、マスコミにも取り上げられ、
動物取扱業には、厳しい目が注がれるようになってきました。

来年夏には動物愛護管理法改正の検討も始まるようです。

そこで、ペット関連団体が大同団結して結成されたのが、

ペットとの共生推進協議会
http://www.pet-kyousei.jp/index.html

加盟団体は、ジャパンケネルクラブ、全国ペット協会、
ペットフード協会、日本小鳥・小動物協会、
日本動物専門学校協会、日本ペット用品工業会、
ペットパーク流通協会など・・

全国ペット協会は生体販売のペットショップ、
ペットパーク流通協会は、競り市(オークション)です。

協議会は定期的にシンポジウムを開催し、
名のある獣医師などに講演を依頼しています。
シンポジウムには、環境省の動物愛護担当者も出席。

ペット業界は一丸となって、次期動愛法改正に備えています。

熊本地震への環境省の対応資料を調べていたら、
ペットパークが救援に協力をしていました。
環境省とオークション主催社の協力関係・・。

こうした状況を見れば、いくら業界を叩いたり、批判しても、
生体販売の現状を変えられるものではありません。
むしろ、うっかりすれば、メインターゲットの高齢者は、
終生飼養も問われず、ペットを衝動買いさせられる
ことになります。

その結果、飼育放棄されたペットは殺処分ということにも
なりかねません。

安易にペットを買わないよう、今こそ、消費者に向けて
世論喚起が必要ではないでしょうか。


参考:

高齢者に犬を飼わせたい業界の思惑 
「規制強化で大量遺棄」   太田匡彦
http://sippolife.jp/column/2015113000001.html


(m)

テーマ : 動物愛護
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プロフィール

動物との共生フォーラム

Author:動物との共生フォーラム
東京都


すべての命に人道的な配慮を。


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